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【観光】鳥取砂丘〜VIVANTごっこ
2026年8月31日 ここには何度か行ったことがあるのですが、最近ではアクティビティとして、パラグライダー体験、砂丘セグウェイなどもあるという事で、砂丘セグウェイに乗る気満々で。(*^_^*) 鳥取砂丘は、鳥取の道路インフラがかなり良くなってきていて、安来から2時間半ぐらいです。道路からの景色は結構綺麗なので、退屈はしませんが、ほぼ直線なのでちょっと眠たくなるかも。(^0^;) とはいえ、所々にある道の駅も充実していますので、休憩しながら行くことが出来ます。 到着すると、広大な砂丘。 遠くの坂を登る人達が小さく、米粒のように見えます。 ここは夜も綺麗だと思うのです。砂丘から見る星空はきっと美しいでしょう。 それを見るためには、宿泊をしなくてはいけないかも・・・ ところで、お目当ての砂丘セグウェイ、猛暑のために中止中でした。(^_^; 9月なかばに再開予定とのこと。 楽しみにしていたのに残念。調べてから行けば良かった。 風は少し涼しかったのですけれどね。 砂丘の中、汗を流しながら歩き回ってみたりして。なかなかそれ自体も楽しめました。...
Nagashima Kazuhiro
2 時間前読了時間: 2分


感覚論理の情報処理
Sensory Logic in Neural Information Processing: Toward a Framework of “Sensory Logic Studies” English Summary In this article, I use the provisional term “Sensory Logic” to describe a hypothetical form of information processing through which the nervous system detects and utilizes regularities in the relationship between the body and the environment. I tentatively refer to the broader attempt to investigate these processes as “Sensory Logic Studies” (感覚論理学). This is not inten
Nagashima Kazuhiro
2 日前読了時間: 14分


月の輪神事2026
月の輪神事は、1300年以上前の『出雲国風土記』に記された伝承に由来する、安来のお祭りです。 674年7月13日、中海の毘売崎(ひめさき)で遊んでいた娘が、ワニ(鮫)に襲われて命を落としました。 娘の父である猪麻呂は、村人たちとともにワニを探し、ついに捕らえて敵討ちを果たしたと伝えられています。 現在、神事の中で聞かれる「エンヤ エンヤ デコデットーヤ」という掛け声も、「みんな、みんな出てきて手伝えや」といった意味だと伝えられています。 また、捕らえたワニを槍に突き刺した姿が三日月のように見えたことから、「月の輪」という名前がついたともいわれています。 そうした由来から、月の輪神事は、亡くなった娘の霊を慰める「鎮魂」の神事として受け継がれてきました。 毎年8月14日から17日までの4日間、鉾を載せた山車を先頭に、笛や太鼓の音とともに町の中を練り歩きます。 その後、安来で疫病が大流行した際には、「この神事を永久に続ける」ことを誓い、疫病退散を祈願したとも伝えられています。 だからでしょうか。 新型コロナが流行し、通常のお祭りができなくなった時にも、
Nagashima Kazuhiro
8月18日読了時間: 3分


大脳基底核の回路は何が変わったのか?
大脳基底核の研究は、近年かなり進んできています。 では、線条体、淡蒼球、視床下核、黒質、視床などの構造や、それらを結ぶ回路そのものが、昔とはまったく違うものになったのでしょうか。 結論から言うと、 「基本的な構造と回路は変わっていない。しかし、その使われ方は、以前考えられていたよりずっと複雑だった」 というのが現在の理解に近いと思います。 これまで大脳基底核は、よく自動車に例えられてきました。 「直接路は、運動を始めるアクセル・間接路は、運動を止めるブレーキ」 直接路が働くと運動が促進され、間接路が働くと運動が抑制される、という説明です。 このモデルは、現在でも大脳基底核の基本構造を理解するうえで役に立ちます。 ただし、実際の脳活動を調べてみると、運動を始める際には直接路だけでなく、間接路も同時に活動していることが分かってきました。 つまり、直接路と間接路は、単純にアクセルとブレーキとして交互に働くわけではなさそうです。 現在では、 「直接路が、選ばれた行動を通す・間接路が、競合する別の行動を抑える・両者が協力して、実行する行動の輪郭を作る。」
Nagashima Kazuhiro
8月14日読了時間: 4分


CINAC(シナク)とは?〜「相関関係は因果関係を意味しない」という科学の基本原則
CINACという略語には、少なくとも二つの用法があります。 一つは、本記事で扱う Correlation Is Not A Cause――「相関関係は因果関係を意味しない」という科学的推論の原則です。 もう一つは、医学用語の Chronic Interstitial Nephritis in Agricultural Communities――「農業地域に多発する原因不明の慢性間質性腎炎」を指します。 本記事では、前者のCINACについて説明します。 以前から、私はときどき「CINAC」という言葉を使っています。 CINACは、 Correlation Is Not A Cause の頭文字を取ったもので、「相関関係は因果関係を意味しない」という科学的推論の基本原則を思い出すための言葉です。 「相関関係は因果関係を意味しない」という考え方自体は、統計学や医学、疫学、社会科学などで広く共有されています。 一方で、「CINAC(シナク)」という略語そのものは、特に日本では、まだ一般的な言葉とは言えないように思います。 しかし、「相関関係と因果関係を
Nagashima Kazuhiro
8月4日読了時間: 5分


課題指向型訓練雑感
私、元々、課題指向型訓練というものには違和感を持っていたのですね。 言語化するのはめんどくさくてしていなかったのですけれど。 そんな中、とある医師の講演を聞く機会がありました。 公演の最後に、もっと課題指向型訓練に移行すべきだと言ったことをおっしゃっておられたと記憶しています。 その講演の中で用いられた研究論文などにも私は以前から懐疑的でしたが、これもめんど臭くて言語化していなかったのです。 いい機会だから、ちゃんと調べようと思って、このブログにも紹介したシステマティックレビューの読み込みをしました。いや、いい経験になったとおもいます。 結構疲れたのですけれど。 結果的に課題指向型訓練というものに推奨すべき科学的根拠は乏しいという結論に至ったわけです。 勘違いされないように書いておきますが、課題指向型訓練に効果がないと言っているのではありません。科学的根拠があるように取り扱われますが、そう言った根拠は乏しいというだけです。 で、ライングループでそうした話をアップしていたのですが、話の流れで課題指向型訓練とは何かという疑問が出てきました。...
Nagashima Kazuhiro
8月3日読了時間: 10分


ミニチュア展と人生を楽しむための身体
岡山シティミュージアムで特別展として、ミニチュア展が開催されています。 ちょっと見に行ってきました。 ٩( ᐛ )و とても楽しめましたよ。 目の前に広がる、とても小さな世界。 細部まで作り込まれた作品を眺めていると、自然に顔を近づけたり、少しかがんだり、横からのぞき込んだりします。 こうした展示を見ていると、以前、岡山イオンで開催されたエヴァンゲリオン展に行った時にも感じたことを思い出します。 展示物をしっかり見ようと思えば、立ったまま正面から眺めるだけでは足りません。 腰をかがめる。少し背伸びをする。身体を横にずらす。人の間からのぞき込む。立ち止まり、再び歩き始める。 実にさまざまな姿勢や動作が必要になります。 さらに、展示会場の中を60分から90分ほど歩き続けることになります。 ただ歩くだけではありません。 周囲の人を避けながら、次に見たい展示物を探し、その展示の前にどの程度の人が集まっているのかを観察し、どの順番で回れば効率よく見ることができるのかを判断する。 実際には、次々と変化する周囲の情報を処理しながら、歩行や姿勢をほとんど意識する
Nagashima Kazuhiro
8月2日読了時間: 3分


課題指向型訓練の論文を読んで考えたこと
課題指向型訓練に関するシステマティックレビューを精読するために、一次研究まで遡って、それなりの数の研究論文を読みました。 とても勉強になりました。( ◠‿◠ ) そこでいくつか気がついたことがあるのです。 まず、課題指向型訓練と言われるものと比較される治療法として、割と少なくない頻度でボバースという名前が用いられています。 しかし、その研究においてボバースと言われている治療法の枠組みは、基本的にパッシブなものと規定されていることが多いようです。 それに対して、課題指向型というのは、アクティブプロセスとして捉えて実験的に分類しているものが多いようですね。 そのため、課題指向型訓練と言われるものはハンズオンをあまりされていないように見えます。 ハンズオンというのはそれほどまでにパッシブで効率が悪いものなのでしょうか? さまざまなスポーツの指導では、ある程度ハンズオンをすることがあります。 ゴルフ、テニス、体操、各種格闘技などなど。 ハンズオンは、注意を向ける場所を示したり、動きの方向や範囲を提示したり、余計な自由度を一時的に減らしたり、成功しやすい条
Nagashima Kazuhiro
7月30日読了時間: 5分


課題指向型訓練は、何を証明してきたのか〜推奨の根拠を一次研究まで遡って考える
現在、課題指向型訓練というのは多くの国々で推奨されている脳卒中リハビリテーションの訓練手法と言えるのだろうと思います。 一般的に、課題指向型訓練は科学的根拠に沿ったリハビリテーションのあり方として考えるような風潮がありますよね。 私はここにふたつの違和感があるのです。 ひとつは、既存の脳卒中リハビリテーションの手法では、何かしらの課題と組み合わせて行われることが通常です。立ち上がりにせよ、座位バランスにせよ、歩行にせよ、日常生活の諸動作にせよ、何かしらの課題を繰り返し練習するのが通常ですよね。では、課題指向型訓練とは何が特異的であるのかという疑問が湧きます。科学的に検証するのであれば、通常訓練の枠組みと異なる課題指向型訓練の枠組みが必要です。共通する枠組みが明確でなければ、個々の研究で設定された訓練の効果を検証することはできても、それを「課題指向型訓練一般の効果」として統合し、一般化することは難しくなります。 もうひとつ。運動学習に反復などの練習量が必要であることも間違いがないのです。 一方で、運動学習は同じ運動の反復だけによって成立するものでは
Nagashima Kazuhiro
7月25日読了時間: 39分


私の論文の読み方
私は論文を読む際、研究結果や著者の結論だけを見るのでは無くて、その結論がどのような条件の下で研究され、どこまで成立するのかを考えるようにしています。 まず、研究者の属性を大まかに調べます。その論文を書いた研究者や所属組織がどのような領域に関心を持ち、特定の治療法や理論を支持しているのかを確認します。 これは、研究者の立場だけで論文を否定するためでは無くて、その立場が、研究対象の選択・介入の定義・分析方法・結論の表現などに影響していないか調べるためです。 特定の治療法や理論を支持していたり、あるいは新しい治療法を開発していた場合などは、人の脳は判断と言った情報処理に対して容易にバイアスが加わるためです。これは、人の情報処理の特性とも言えるので、本来は研究というのは中立の立場で行われることが望ましいのですが、全く中立の立場で行われ、発表される研究論文は、おそらくかなり少ないのでは無いかと思います。 次に、研究対象となった集団が適切か確認します。 研究対象となった標本が、結論を一般化しようとする母集団を適切に代表しているか、という確認です。...
Nagashima Kazuhiro
7月19日読了時間: 5分


Novak2013ボバース批判の検証
Critical Appraisal of Novak et al. (2013): What Does the Evidence Really Say About NDT/Bobath? English Summary This article critically examines the evidence underlying the classification of Neurodevelopmental Treatment (NDT/Bobath) in Novak et al. (2013), A systematic review of interventions for children with cerebral palsy: state of the evidence. Rather than questioning the value of systematic reviews themselves, I traced the reviews and primary studies used to support the r
Nagashima Kazuhiro
7月13日読了時間: 11分


質問紙法の難しさ
先日、個人的にちょっと考えさせられる報道がありました。 沖縄全戦没者追悼式での出来事です。 式典は、「戦争反対!」「9条を守れ!」という大声のヤジが飛び、ヤジを飛ばした5名が退場させられました。 まぁ、追悼式中に大声でヤジを飛ばすというのは、いったいどういった人達なのだろうという興味もありますが、それは置いておきます。 (^_^; 式典が終了し、望月衣塑子というジャーナリストが、高市総理に質問をしていました。 以下の質問です。 「総理。演説中に飛び交っていたたくさんの市民の戦争止めろ、9条守れ、非常に強いメッセージ、どう受け止めましたか?」 皆さんどう思われます? この式典の参加者は、約3600人だったそうです。 大声のヤジで追い出されたのが5人。 約0.14%ですね。 しかも、このタイミングで退場させられた5名全員が沖縄県民であるのか、また式典参加者や沖縄県民を代表するのかは確認されていません。 たくさんの市民? (^_^; まぁ、望月衣塑子さんに好意的に考えれば、 5人が声を上げた ↓ 同じ気持ちを持つ人は、声を出さなかった人を含めて多数いる
Nagashima Kazuhiro
7月1日読了時間: 4分


湯治のすすめ
湯治。良いと思うんですよね。 昔から動物は怪我や身体の動きにくさ等があると、温泉につかって治そうとする行動を起こしていました。 鷺の湯温泉というのは全国各地にありますが、鷺が湯治をしていたというのを発見して、温泉を見つけたと言ったような話があって、鷺の湯温泉というような名称が用いられることも珍しくはありませんよね。 (*^_^*) 温泉には、効能などが書かれていますが、あの部分については私は知識がないので良くわからないのですけれど。 ただ、湯治は良いと思うのです。 だけど、家庭で入るお風呂とはどの様に違うのでしょうね。 ということで、いくつか理由を考えてみました。 (*^_^*) 身体の慢性的な痛みや動きにくさというのは、本来は一概に話すべきではないのですが、痛み刺激が姿勢や運動を変化させて、慢性的に姿勢ー運動経験が影響を受けることで、痛みがより改善しにくい状況におかれてしまうことがあります。そう言った視点から考えると、姿勢運動制御の混乱はそうした事柄と相関関係上にあると言うことも出来るでしょう。 では、湯治、温泉の身体に与える影響を考えてみます
Nagashima Kazuhiro
6月15日読了時間: 4分


脳は世界をどう構築しているのか
最初に書いておきますが、これは脳卒中リハビリテーションに関わる人にとって、必読の本だと思います。 もし私が、膨大な知識と、それを文章にする能力、創造力があれば、こういった本を書いてみたいと思わせる本でした。 この本の帯をとったときに驚きました。帯はとても沢山の情報を、書店に来た人の目を引くように描かれた物です。 帯をとってビックリします。シンプルな白地に本の題名が記されたその姿は、読者の「知」に語りかけようとする著者の意図が見える様な気がしました。 この本は購入されたら、是非、帯をとってから読んで欲しいと思います。 内容ですが、私にはここでこの本を充分に紹介し尽くす能力はありません。 この本には、脳の働きを、生活の中の一日〜発達過程での脳の変化〜歴史の中で進化圧を受けて脳がどの様に変化したのか〜そして未来。 さらに科学的に物事を見るという事はどのような事なのか。 そういったことが書かれているように思います。 脳卒中リハビリテーションにおいて、脳のもつ回路が話題にあがりやすいのですが、そうした回路がなぜ必要になったのかという事を理解することは、脳損
Nagashima Kazuhiro
6月8日読了時間: 2分


文春の罠とメタアナリシスの罠
〜その科学的根拠は本当に科学的なのか?〜 最近、文春のネタで高市首相を追い込む野党という話が良く報道やSNSで出てますね。 予算委員会なんだから、予算のことをちゃんと議論しろよと突っ込みたい気持ちもありますが、ここは冷静に見てみましょう。 (^_^; さて、現状です。 2026/4/29 週刊文春が、2025年秋の自民党総裁選中に、高市陣営が対立候補を中傷する動画を作成し、SNSに投稿していたと報じます。対象として、小泉進次郎氏、林芳正氏が挙げられ、「無能」「アウト」などの表現が含まれていたとしています。 文春は、公設第一秘書・木下剛志氏が陣営メンバーに動画投稿に関するメッセージを送っていたとも報じていたようです。 2026/5/8~11 国会で立憲民主党の森祐子議員が、この文春報道について質問をします。 高市首相は「他の候補に関するネガティブな情報、動画を作成して発信すると云った事はいっさいおこなっていないと報告を受けている」と答弁をされたようです。 2026/5/20 文春は、単なる証言の記事ではなく、根拠の一部として、2025年9月から
Nagashima Kazuhiro
6月7日読了時間: 12分


意識が行動を決定しているというモデルに対する疑問〜受動意識仮説
2026年6月3日、Neuroscience Newsの記事に“Why the Brain Doesn’t Need Choices to Generate Intent”という論文が紹介されました。 https://neurosciencenews.com/brain-decision-sandwich-model-fallacy-30814/?utm_source=aweber&utm_medium=email&utm_campaign=feed-entry-title-neuroscience-news この論文の要約は、次のようなものです。 従来の認知神経科学では、行動は大体次のように説明されてきました。感覚入力→認知的判断・意志決定→運動出力このように、感覚と運動の間に「意思決定」という高次の認知処理が挟まっていると考えるモデルを、記事ではサンドイッチモデルと呼んでいます。Jamesはこの見方に疑問を投げかけます。理由は、脳には感覚処理や運動処理に対する神経機構は明確にある一方で、両者の間に独立した「意思決定センター」のような物が見つか
Nagashima Kazuhiro
6月7日読了時間: 5分


脳の可塑性を支える条件の概略と側坐核
脳の可塑性を充分に発揮するためには、以下の条件が必要です。 1.エネルギー産生が保たれていること 可塑性は、シナプスの変化、軸索・樹状突起の再編成、神経伝達、タンパク合成、炎症制御などを伴うことになりますので、かなりエネルギーが必要だと言えます。 ですから、土台にはミトコンドリア機能、血流、酸素供給、代謝の安定が必要です。 現在では、脳卒中後リハビリテーションにおいても、ミトコンドリアはエネルギー産生・神経保護・運動回復に関わる重要な標的として扱われています。 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12466533/?utm_source=chatgpt.com 2.グリアが神経回路を支えられる状態にあること 以前は可塑性というとニューロン中心でした。 現在は、アストロサイト、ミクログリア、オリゴデンドロサイトを含めた「神経ーグリアネットワークの再編成」として捉えるのが重要になってきています。 アストロサイトは、シナプス周囲で神経活動を調整し、シナプス効率や記憶痕跡の形成・安定化、そして学習に関わること
Nagashima Kazuhiro
6月4日読了時間: 6分


脳卒中後の脳の可塑性とミトコンドリア
脳卒中後の脳の可塑性の重要な土台のひとつはミトコンドリアによるエネルギー産生であると言えます。 2025年の総説でも、ミトコンドリアはエネルギー産生・神経保護・運動回復に重要であり、脳ー筋関連を含めたリハビリの標的として扱われています。※1 そして、有酸素運動は脳由来神経栄養因子(BDNF)を介して脳卒中後の神経可塑性を促進し得るという考え方も以前から示されています。※2 BDNFはミトコンドリアと密接に連携しており、BDNFは神経の成長や記憶に関わるだけでなく、細胞内のミトコンドリアの機能を活性化し、エネルギー産生や代謝を制御する重要な役割を担っています。 すると脳の可塑性をより良く発揮するためには運動習慣が重要な条件のひとつであるという事になりますね。 さらに、運動習慣は、再発のリスクを低減するものでもあります。 現在の回復期リハビリテーションでは、リハビリテーションの成果をFIM利得で評価する場面が少なくありません。 ところが、FIMは、大雑把にいえば「できる」「おこなうのに介助が必要」「できない」などの指標で行為を点数化しているので、それ
Nagashima Kazuhiro
5月30日読了時間: 2分


FIMの科学的脆弱性とFIM利得の構造的危険性
はじめに、私はFIMという評価方法を否定するわけではありません。 現在の状況であれば、FIMは臨床上有用な共通言語で在り、介助量の変化を共有する補助指標として意味があります。 ただ、その科学性には限界があるということを言いたいのです。 1)FIM(機能的自立度評価法)とは何か? 言うまでも無く、FIMはADLの指標として使われている評価尺度です。 ADLの評価尺度としては、1965年頃より、バーサルインデックス(BI)が使われていました。BIは「日常生活動作の自立度」を簡便に測るための尺度です。 BIは、食事、移乗、整容、トイレ、入浴、歩行、階段、更衣、排便、排尿等を基本的なADLとしてセルフケア能力を評価する目的で作られたものです。 しかし、簡便であるがゆえに認知、コミュニケーション、社会的判断など実際の日常生活で自立を左右する要素を十分に含まず、また、点数が粗いために介助量の変化や軽微な改善を拾いにくいと云う問題を抱えていました。 そうした問題に対して、1983年頃、米国のリハビリテーション関連学会のによって開発されたのがFIMです。...
Nagashima Kazuhiro
5月22日読了時間: 9分


大脳基底核をめぐる最近の研究と脳卒中後の運動学習_2026
脳卒中後の運動学習について考える際に大脳基底核の働きというのは重要です。 そこで、最近の大脳基底核をめぐる研究をいくつか紹介し、最後に脳卒中後の運動学習についてのレビュー論文を紹介したいと思います。 ライングループやFacebookにアップした文章をまとめた物です。 1.線条体行動選択と強化学習の動態 Dynamics of striatal action selection and reinforcement learning 大脳基底核の働きとして、ハイパー直接路(全体的な抑制)/直接路(促通)/間接路(抑制)というGo/NoGoのメカニズムは古くから知られていました。 単一のターゲットシステムの活動制御としてみると、全く論理的なメカニズムに見えますね。 一方、マースデンは「基底核は、”後天的”に学習した運動機能の”自動的”な発動・発現に重要な働きをもつ」と指摘し、大脳基底核が運動プログラムの選択/切り替えや学習において中枢的な役割を果たしていることを提唱していました。 学習という側面から大脳基底核を見ると、少しおかしなことが起こります。..
Nagashima Kazuhiro
5月16日読了時間: 26分
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