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麻痺側上肢へのアプローチ

更新日:2023年7月5日


Instagramにアップする動画を作ったので、こっちにも。

15秒程度の動画です。

本当はもっと長い時間、両手の軟部組織の長さを充分につくるようにして、指の屈曲伸展に手指屈筋の収縮と指の軟部組織を中枢側に引き寄せることがしやすいようにしたら手指屈曲に伴う肘の屈曲などの連合運動が出なくなると考えて、仰臥位で両側の上肢の長さをに大きく両手を広げる姿勢を作り手指の屈曲伸展を促通していました。

これが上手くいったので、普段より手指の動きから補足運動野/運動前野の興奮性が高まったものと判断してSLFから後頭側頭連合野へ情報が投射されていると判断して仰臥位でのプレーシングへ。

仰臥位でのプレーシングでは肘の制御が上手く出ていて、あまり努力的で連合反応の出現が抑えられつつ手の挙上が出来るようになってきていたので、動画にある側臥位へ。

側臥位では肩甲帯の不安定性が目立つので僧帽筋/菱形筋と前鋸筋の張力を手伝って、それらの筋からのフィードバックが起こりやすいように操作をしながらプレーシング。

姿勢を変えたのは、同じ手を挙上するという課題でも重力との位置関係によって、脳は筋出力パターンを変化させる必要があるので、その経験。

で、側臥位を半身起こした非対称的な姿勢でのリーチインとリーチアウト。

それから座位の流れです。

道具の使用は道具が視野に入る事が、高次運動野でリーチアウトのプログラムを生成するのに有用だと考えられているからです。

道具がある以上、持てばその操作になるので、両手動作の促通。


で、手がテーブルの上にのせることが出来て、そこで肘の伸展を起こすことが可能となりました。

そんなストーリーです。

なかなか手をテーブルにのせるときに肩甲帯の挙上やリトラクションを用いて手の位置を変化させようとするとテーブルに手をなんとかのせることが出来ても肘が連合反応で屈曲したまま伸びにくかったのです。ですので、喜んで頂けました。


手を自身の姿勢/運動制御でテーブルにのせることが出来る、たったこれだけのことはFIMやBIに反映されるものではありませんが、肩の管理にはとても大切な運動ですし、それが無意識下で出来るようになってくれば右の皮質はかなり改善してきている事になります。

それがその後の手の動きの拡大に繋がりますし、上肢の感覚的な非対称性の改善は立位や歩行でも変化を起こすことがあると思います。


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