湯治のすすめ
- Nagashima Kazuhiro
- 2 日前
- 読了時間: 4分
湯治。良いと思うんですよね。
昔から動物は怪我や身体の動きにくさ等があると、温泉につかって治そうとする行動を起こしていました。
鷺の湯温泉というのは全国各地にありますが、鷺が湯治をしていたというのを発見して、温泉を見つけたと言ったような話があって、鷺の湯温泉というような名称が用いられることも珍しくはありませんよね。
(*^_^*)
温泉には、効能などが書かれていますが、あの部分については私は知識がないので良くわからないのですけれど。
ただ、湯治は良いと思うのです。
だけど、家庭で入るお風呂とはどの様に違うのでしょうね。
ということで、いくつか理由を考えてみました。
(*^_^*)
身体の慢性的な痛みや動きにくさというのは、本来は一概に話すべきではないのですが、痛み刺激が姿勢や運動を変化させて、慢性的に姿勢ー運動経験が影響を受けることで、痛みがより改善しにくい状況におかれてしまうことがあります。そう言った視点から考えると、姿勢運動制御の混乱はそうした事柄と相関関係上にあると言うことも出来るでしょう。
では、湯治、温泉の身体に与える影響を考えてみますね。
(*^_^*)
1)豊富な湯量と浴槽の広さによる要因
温泉というと、豊富な湯量によって、水深があり肩までつかることが出来ます。すると、体幹〜下肢には家庭のお風呂とは異なった水圧がかかります。さらに浴槽の中では浮力が働くためにある程度動かしやすさが生じますね。
脳卒中などでは、姿勢制御の混乱によって、麻痺側上肢や下肢がうかんでしまったりして安心できない場合もあるかもしれませんので、そうした場合は注意が必要となりますが、湯船の中では手を動かしやすかったりすることを経験されておられる方は多いのではないでしょうか。
広い浴槽では、そうした動きを遮るものが少ないので、家庭の浴槽と比較すれば姿勢運動の多様性を制限しにくいというメリットはあると言えるでしょう。
その上で水圧による深部感覚・体性感覚入力、そして皮膚上のお湯の流れによる表在感覚入力がより強い状態を維持できることになります。
暖まり、浮力により脊柱起立筋がリラックスできている状態で循環が改善されて痛みが少ない状況の中で動くことができる。
これは、身体図式を再構築する上でメリットがあると考えても良いでしょう。
2)胸郭への水圧〜呼吸
1)に関連しますが、胸郭〜体幹にも水圧がかかります。すると、呼吸運動はわずかに抵抗が生じる事になるのですが、それは恐らくほんの少しだけ脳の注意を呼吸に向かわせることになるかと思います。少しでも深く呼吸を行おうとする反応は、ヨガをイメージさせますよね。
たぶん、より副交感神経系を刺激し、リラクゼーションが進むのではないでしょうか?
3)何もしない環境
家の入浴では、食後の片付け〜浴室の清掃~お湯張り~入浴〜入浴後の片付け〜洗濯など、行うべき事柄が続けざまに起こります。
場合によっては、痛みがあってもおこなわなければならないことがあって、身体を休めたくても休めることが出来ないこともあるでしょう。
しかし、湯治という環境においては、そうした事柄からある程度解放されて、自分の体の状態に耳を傾け続けることが可能です。
4)非日常〜見知らぬ環境
普段生活をするところと異なる環境というのも、大事なところだと思います。
知らないところでは、脳は探索をしたくなります。
温まった身体で痛みが少ない状況において、施設の中、知らない町並みなどを探索し、動くことは、痛みが少ない状況での姿勢ー運動経験を学習する絶好の機会となるのでは無いかと思います。
痛みが少ないことと、新しい発見という脳の報酬系が働きやすい状況が準備できているわけですし、探索をする際のワクワクした情動は、網様体脊髄路を含む姿勢調節系の働きにも影響を与えているかも知れません。
まとめると、
非日常空間における湯治では、
休息をとる、あるいは休息に来ているという事が顕在化意識に浮かんできて、積極的な休息を造ることになります。
温泉に入ることで、
「なんか楽だ」
「呼吸がしやすい」
「痛みが少ない」
「足が軽い」
「よく眠れる」
などの感覚が顕在化されて意識に上ることになります。
そして、入浴後に、休む・もう一度湯船に入る・食事をとる・施設内や見知らぬ街を探索する、などの行動を、自由に選択できます。
そして、施設内や街の環境探索は、姿勢運動経験を再学習するきっかけとなり、痛みが出にくい姿勢運動パターンを作り上げることに繋がる可能性があるのです。
温熱+物理作用+休息+環境変化の組み合わせで、湯治はなり立っているのだろうと思うのですね。
如何ですか?
湯治にいきたくなりませんか?
水分補給とお財布事情には注意して下さいね。
(*^_^*)




コメント