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関節可動域制限


この動画は、以前勤めていた病院の同僚から紹介していただいた前腕の遠位端骨折の方です。発症からもう半年ぐらい経過していると記憶しています。

途中、病院では腱剥離術を進められていたのですが、整形外科的な処置よりハイドロリリースの方が侵襲も少なく効率が良いのでは無いかと思い、お勧めして隠岐病院で整形内科を受診していただいたりしています。

そして現在も改善中なのです。٩( ᐛ )و

動画にある様に、かなり自然に右手を使えるようになっておられます。

現在も、病院でのリハビリを継続しておられますし、隠岐病院にも数ヶ月おきに受診しておられるので私だけの力ではありませんけれど。


さて、関節可動域制限。この方の場合は骨折後にどうやら第3〜4指の深指屈筋と浅指屈筋の癒着を伴っておられたようで、整形内科ではそこに処置をしていただいているような状況です。前腕にはプレートが入っているので、そこは感染の可能性があり、積極的には処置を受けておられません。


この事業所では、処置を受けた部位とともに、周辺の軟部組織、特に3〜4指の間の筋膜組織、手掌部手根管の遠位、4〜5指のMP関節手掌面など軟部組織の滑りを出して、その後、手関節前面、手術創部の軟部組織の癒着に対応しつつ、可動域制限の強いDIPの伸展で深指屈筋起始部まで筋組織が動くつながりが出来てから深指屈筋の粘弾性をつくり、その上で可動性をつくるように動きを入れて、その後に自発的な運動を促していくような手法でアプローチをさせていただいています。


で、つくづく思うんです。

例えば、骨折後の関節可動域制限や筋力低下といっても様々な要因でそういった障害が出ているのだろうと。これを術後の関節可動域制限のリハビリでROM訓練をしますと表現したところで、アプローチ自体は千差万別になるんだろうなぁなどと・・・。


PT.やOTの専門性というのは、関節可動域制限や筋力低下を見たときに、術後にどのような組織変性が起きていて、その結果として関節の動きが悪くなっているとか筋力が発揮出来ていないとか推論を立てていくところにあると思うんですよね。

単純に関節を動かすとか、筋力強化をするとかじゃ無くて、ROM検査とか筋力検査結果に出ているものがなぜそうであるのかを考えるのが大事なんだなぁと、改めて感じたのです。

学生時代のケースレポートでも考察が大事だって教えられましたし。


今日も新しい発見がありました。

同業者の方なのですが、復職にあたりゴム手袋がつけられるようになったことを喜んでおられました。

お聴きしたとき、あ、そうかと思った次第です。

私たちの仕事は、施設や病院でおこなう際に必要に応じてゴム手袋を装着する必要があるんですね。長いこと病院を離れていたので忘れていました。

いつの間にか、出来るようになっていたんですね!

手の骨折後の方は手袋とかしにくい場合も有るのだと言うことと、その場合、冬の外出はチョット控えられるのかも知れないですね。手がむき出しだとちぎれそうに痛くなるほど寒いときがありますからね。

本日、島根県は大雪警報が出ています。

とっても寒いのです。


病院にいたときに、雪が降り始めるとコレス骨折などの前腕骨折が増えてリハビリテーションのオーダーが一気に整形よりになってくることがあるのをふと思い出します。

皆さん、転倒にはお気をつけ下さいね!!

(*^_^*)





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