痛み

更新日:8月23日

先日伺った方のお話をお聞きしていて・・・。

細かいことは省きますが、足が痛かったそうなんですね。

で、原因がわからずに病院に行った。

整形外科でレントゲンを撮っても痛みの原因がわからず、医師からは「気のせいでは無いか。」とか、「ストレスでは無いか。」

と言われたとのこと。


気のせいって、どういうことなんでしょうね。

気のせいと証明するには、他の要因がすべて無いことと、「気のせいで生じる痛み。」と言う状況の定義、メカニズムがわかった上でその条件に適合することの二つが必要なのでは無いでしょうか。

レントゲンで見取ることの出来る情報はすべてではありません。

筋膜などは写りませんしね。そうすると筋膜性疼痛などはレントゲンではわからないと言うことになります。

エコーを使うという手段はあるかもしれませんけど。

それにしてもエコーで浅筋膜・深筋膜・筋外膜・筋周膜・筋内膜などの多層構造がわかるかどうかというと多分わからないでしょう。


痛みその物の原因もそうですが、痛み受容器のメカニズムも現在言われているものだけかどうかわかりません。

現在の医療(科学)で原因が特定できないものなんていくらでもあります。

原因が特定できないことと、気のせいと言われる意識の問題とは決して同じではありません。ましてや”気のせいによる痛み”の病態像も明確ではないのです。脳の情報処理の問題ですから、まだ探求し、研究していくことが求められるところでしょう。


医療(科学)は、探求するものです。探求すること無く、まだ訳のわからないもの:脳の意識に関わる情報処理に責任を押しつけてしまうのであれば、それは既に医療では無いだろうし、そういうことをするのであれば医師でなくても出来ます。

ストレスによるものであれば、ストレスがどのような身体の反応を作り痛みにつながっているのかを探索すべきです。

それなしにストレスが痛みを出しているという診断をつけるのであれば、これも先と同じで医師では無くても出来ます。

すべての医療に関わるヒトに読んで欲しいと思う本があります。

「医者は現場でどう考えるか:ジェロームグループマン著」

https://www.amazon.co.jp/医者は現場でどう考えるか-ジェローム-グループマン/dp/4883442004/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&dchild=1&keywords=医者は現場でどう考えるか&qid=1624569139&sr=8-1

対話の大切さ、患者の持つ物語の大切さが伝わってくる良い本です。

興味があれば是非読んでみてください。

とても良い本だと思ったので、以前の職場を去るときに一冊置いていきました。

EBMとNBMは同時に存在するべきです。EBMのみ先行する形の医療は片手落ちです。

相談を受けた方の痛みは、消失は出来なかったものの減弱はさせていただいて帰りました。




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