他の動物と何が違うのだろう?
まだ答えは出ていませんが、構造的には二足直立になって、自由な両手をえたことが他の動物と大きく異なることは間違いないと思うのです。
それが二足直立位での安定した移動、両手をもちいた環境への働きかけを可能にしました。
(ちょっと蛇足ですが、両手を使うために進化したのでは無く、進化の結果両手が使えるようになったのです。進化に目的はありません。)
その結果、他の動物と比較して、外的環境に対してより大きな変化を与え、それによってさらに自らの行動を変化させる、また、同時に自分の行動の変化がさらに外的環境へ変化を与えていくというループのなかで進歩してきています。
環境に変化を与えると言うことは他の生物もしています。何も無いところに巣を作るのも環境に変化を与える行為ですよね。そういった意味では昆虫の蜂でさえ巣を作り巣周囲の環境に変化を与え、周囲の花から蜜を運び、同時に花粉を運んで周囲の植物環境に変化を与えたりしています。
他の生物と違い、ヒトは両手を使うことでさらに様々な環境変化をつくることが出来るのです。
ほら、家とかは当然つくるし。住みやすくするためにトイレつくったりキッチンつくったり。日常的には家の中に台をつくって棚にしてものを置いたり。つくる事が自分で出来なければ他の人がつくったものを買って配置したり。家だけでは無くて、周囲の環境を変えたり。お金が必用だったら、出来る仕事探してお金を稼いだり。職場でも自分が住みやすい環境をつくるし。
ヒトの生活は時間とともに変化するからその時折に適応しやすい環境をつくって行くような能力~運動が必用ですよね。そういった能力が安心などの精神的な基盤となってきます。
安心感というのはある程度脳内の報酬を伴うものですので、そういった報酬を得るために脳がそういった行動をヒトにという種にとらせているという風に考える事も出来ますね。
そういった視点からも二足直立移動と両手の使用といった要素はとっても大切だと思うのです。
現在リハビリテーションの指標として利用されたりしている日常生活動作項目があります。それは、日常生活の状況を把握するものであって、環境を変化させるように働きかけるものを評価するものではありません。
ですので、リハビリテーションのなかで考えなくてはならない必用な要素のひとつではありますが、充分なものであるとは思いません。
先に書きましたように、ヒトの本質的な要求は、進化の上で、環境を変化させるよう働きかけるように仕組まれていると私は考えているからです。
医療保険内のリハビリテーションから離れて3年目が終わろうとしています。
3年間で様々な人とであって、研修会などにも出て。色々な本を読んで。リハビリサービスを提供してきて。
何となくわかってきたこと、感じていることがあります。
それは、リハビリテーションに関わる人達は、もっと、ヒトと言うものを考える必要がありそうだなぁと言うこと。
ヒトを知らずに人にリハビリテーションのサービスを提供することは出来ませんからね。
(*^_^*)

環境を変化させる。そういったイメージの写真をネットで探してました。
ひろしのキャンプ。
テントを設置して火の無いところに火をおこし、水を沸騰させて飲み水にする。
火をおこす作業はヒトに独特なもののような気がします。
他の動物で火をおこして暖をとったり食べ物を調理したりするものはいないですからね。
ところで私・・・
キャンプ道具一式そろえましたが、まだキャンプに行ったことがありません。
٩( ᐛ )و
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