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執筆者の写真Nagashima Kazuhiro

いんすぴゼミ

毛内拡先生の「いんすぴ!ゼミ!」という神経科学者が神経科学に関連する本を読みながら解説するという企画を聴講させていただきました。

現在は認知神経科学の権威、ガザニガというかたの『人間とは何か』という本を読んでおられます。

今日は第五章の他人の情動を感じるというところから。ミラーニューロンと情動。CIP患者(痛みを感じる事が出来ない人)や自閉症スペクトラム症候群のミラーニューロンの働きから情動へのミラーニューロンの関与の自動性とそれだけではなく後天的に学習された情動の理解、そして情動の想起や予測。

面白かったです。

研究をされておられる人が、どのような事を考えながら本を読まれているのかをお聞きすることは、色々知的好奇心を刺激されます。

ミラーニューロンは入力元と投射先の組み合わせで情動に関わったり動作の意図の理解になったり、運動の出現につながったりするのだと漠然と考えていたのですが、一筋縄では理解できそうにないことが解りました。

次回は『私』と『あなた』を区別する仕組みというところからです。

今までの知識から、自分と他者を区別するためには自己の運動出力が自分が行ったことであるという知覚が重要で、前頭連合野で組み上げられた行為・運動のエファレンスコピーが上縦束によって頭頂側頭連合野に送られていることが重要なのだということぐらいはなんとなく理解していますが、本を読みながらどんな話が飛び出してくるのか楽しみです。



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