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いきいきクリニック


ひと月に4回ぐらい、腎クリニックで腎リハのお手伝いをさせていただいています。

病院のスタッフの皆さんはとっても熱心で、いろいろコミュニケーションを取りながらさせていただいているのです。

今年の初めからちょくちょくお邪魔させていただいているのですが、ちょっとずつ、なんとなく透析をされておられる方の傾向のような物がある気がしてきました。

1.胸鎖乳突筋のボリュームが強い人が多い。

これは、おそらく仰臥位で片手でスマホを操作したり、台にiPadなどを置いて、頭を持ち上げて見入っていたりとか、そういった習慣がある方が多いのかもしれません。

2.脊柱のアライメント、特に腰部の前弯が乏しい方が多い気がする。日中に取る姿勢として、どうしても仰臥位が多いことや、シャントを潰さないようにするために普段の睡眠時も仰臥位であまり寝返りなどをされない習慣をもつかたが多い様子です。前弯が強い方もおられますが、そういったかたも、結局腰部の動きが乏しい印象ではあります。

3.足部全体/足底のむくみや足部の背屈制限がある人が多い。

一番遠位ですからなかなか水分が引けにくいのかも。仰臥位での観察になるので、立位や歩行場面は推測するしかありませんが、おそらく歩幅が狭くやや前傾姿勢の方が多いのかもしれません。

4.腰痛を訴える方が多い

まぁ、長いこと同じ姿勢を取ってたら痛みも出ますよね。アライメントも崩れている様子ですし。後、仰臥位時間の長さから背部の筋群が圧迫によって局所循環障害を起こしておられるのでは無いかと思ったりします。

5.4に書いたことに関連しますが、多裂筋を含む脊柱起立筋のボリュームが乏しい気がします。


そのほか、胸郭が硬いとか、肩や首のこり、肩、股関節、膝関節の痛みなどなど。


腎リハビリテーションで、透析中の運動療法が推奨されています。

ストレッチ、有酸素運動、レジスタンス運動などが推奨されているようです。


大事でしょうね。

ただ、普段できることで、上に書いたような特徴を少しでも解消できないかと思ったりするのです。

各種運動療法とともに、姿勢が制御しやすい身体環境を作るようなことですね。あまり負担を与えず、動きやすい身体を作って、透析以外の時間に楽しくたくさん動いていただくことで身体の状態を維持・改善できないだろうかなどと思っているところです。


とりあえず、私が居ないときもできる簡単な運動法法として、モビバン利用した筋力自体より下腿から足部のむくみの減少~液体成分の移動が起きやすくなることを目標とした下肢の運動や、足部の動きを使った足底の軟部組織へのアプローチ方法のアイディアなどをご紹介しているのです。



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