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散歩


ここは、昔友人とラジコン飛行機を飛ばした場所。今では立ち入り禁止になってしまったし、ラジコン飛行機自体結構法律で規制されているのでもう飛ばすことはないかも・・・

ワクワクしていたんですけれどね〜。


歩くっていうのはとっても大切です。

以前脳神経科学者の久保田競先生のご講演をお聞きしたことがあります。(なんと大山リハビリテーション病院に来られたことがあるんですよ!)

ずいぶん前の話ですけれど、この時にとっても印象に残っているのは歩行とワーキングメモリーの関連性のお話しでした。

ワーキングメモリーっていうのは、記憶の一時保存をする機能のことです。例えば、電話番号とかをお聞きするときに番号を聞きながらメモを取りますよね。

スマホだと3桁−4桁−4桁の数字を言われるのですが、数字をお聞きしてなにかに記録するまでの間は憶えておく必要がありますね。記録したらもう忘れても大丈夫。そんなときに使われる一次的な記憶のことです。

このワーキングメモリーは前頭葉の連合野と言われる部分(前頭前野)が大きな働きを持っています。

久保田先生はある実験のお話しをされました。

大学生をふたつのグループに分けて、はじめに検査をしたそうです。検査は簡単な計算問題を一定の時間に何問解けるかといったものです。

その後、ひとつのグループは普段通りなにもせず過ごして頂いて、もう一つのグループは軽いジョギングを毎日続けてもらいます。

一定期間その生活をしてもらったあとに、また同じ簡単な計算問題を何問解けるかといった検査をしたそうです。

すると、ジョギングをしたグループが優位に成績が上がっていたそうです。で、さらに実験で歩行やジョギングをした際に脳のどこが活性化されるかをMRIで見たところ、先に紹介した前頭連合野の血流が上がる事が解ったのだそうです。

これらの実験が示すところは、前頭葉の働きを高めて記憶やその他の知性を維持したり高めたりするためには歩行やその他の移動能力が大切だということです。

例えば、歩くときって、人とぶつからないように進路を変えたり、必要なら体を裁いたり。後ろから車の音がしたら振り返って確認して必要なら避けたり。道路に水たまりを見つけたら避けたり。そんなことを指ながら空の鳥の声に反応したり道ばたに咲く花を見たり。それはとっても高度な認知能力(高次脳機能)に支えられているのです。


体に負担のないように歩くって大切ですね‼

歩行自体は実は脳幹と言われる周辺の歩行誘発野が興奮すると脊髄が歩行を継続するようなシステムになっていて、脳の皮質は他のことが出来るような構造になっています。

ですので、通常あまり疲れることなく歩き続けることが出来ます。

松江赤十字病院を辞めて、今の事業を始めてから歩く機会がめっきり減っていたので、昨日は1時間ぐらいお散歩に出ました。気持ちよかったですよ‼


ちなみに、環境のなかで自分の位置関係をしる為には多種感覚が上頭頂小葉や頭頂間溝野、下頭頂小葉で情報処理されて自分自身の身体図式と環境のなかでの自分の位置情報などをつくります。その中で外的環境の様々な刺激〜例えば車の音などを聞いて車の位置や方向を聴覚的に定位してそちらに振り返って車を目視し、危険かどうかなどを判断して自分の位置を変えるために移動の方向を変えるための情報を作り上げて、それを前頭葉に送ると前頭葉は最適な行為を選択します。車などの場合は安全な方向に移動するなんかになるのでしょうね。

それらは高次運動野の基底核ループで選択されて実際の行動発言につながっていくのですが、多くの場合それらはだいたい無意識です。

行動をとりながら意識化されることはあるのでしょうが、情報処理自体は無意識下に行われていますので、素早い反応が出来るのです。

(*^_^*)


写真を少し撮ってきました。トイデジはこんな時にはとても面白いですね。







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