チ_地球の運動について_
- Nagashima Kazuhiro
- 2024年10月9日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年10月11日
「神は死んだ」と言ったのは、19世紀のドイツの哲学者であるニーチェです。
15世紀のヨーロッパ。まだ神が実存すると考えられていた時代では、天動説が信じられていました。
地球は神の居られるところであって、人は神のつくられたもの。
当時の科学によれば、地球は物体を地面に引き寄せるという知見が在り、それをエビデンスに、地球は最も底にあるもので在り、地球は宇宙の中心であると考えられていたようです。
地球が中心に在り、それは動かない。そして、天は地球を中心に回っているものと考えられていたようです。それが天動説。
この時期の天文学者は、科学的知見から地動説を称(とな)えると、神を信じることのない異端者とされ、処罰を受け、改心しなければ火あぶりにされていた時代、それが15世紀。
漫画中だけのお話しではなく、地動説を主張したジョルダーノ・ブルーノは実際に処刑されているようですし、ガリレオ・ガリレイは宗教裁判で最初は終身刑を言い渡されていた記録がある様です。
本当に、当時、地動説を称えることは、命をかけて真実に関わる論議をすることだったようですね。
現在、地動説が当然のように受け入れられています。
15世紀の天動説を信じる人など、現代の科学でいえば科学的では無いと。そう皆さん思われるのではないでしょうか。
ただ、以前書いたように科学とは常に暫定的な結果を示しているにしか過ぎません。
当時の人達は天動説が科学的に正しいのだと考えておられたわけです。
私は医療従事者として、それでも長い間過ごしてきましたが、医学に関わる科学が暫定的なものであるという事を何度も何度も見てきました。
そして、それ〜医療に関わる科学的な結果というものは、文化的或いは社会的な要因の影響を常に受けていることも何度も見てきています。
科学は純粋に学問的に独立すべきものではあろうと、私は思うのです。
ただ、文化や社会はそれを許しません。従って文化/社会と科学は非線形の相関関係を持つ物になってしまっていると見えるわけです。
(個人的な意見ですよ(^_^;))
今は、2話まで見たところなのです。
「不正解は無意味を意味しない」
「私は美しくない宇宙に生きたくはない」
フベルトさんの台詞です。
カッコいいですね。この後、焼かれちゃうのですけれど。
Netflixで見ることができます。
この作品、脳損傷のリハビリテーションに関わるPT/OT/STの皆さんに是非見ていただきたいなぁと思うのです。
脳科学に関わって、「不正解は無意味を意味しない」事を知り、不正解を恐れずに様々な思考実験を行い、臨床を考え、脳損傷の方の回復のために最も合理的と考える事の出来ることを模索し続けていくことがどんなに大切なものかを感じて欲しいなぁと思ったりするのです。
ただ、私が感じたことですので、みなにそれが伝わるとも思ってはいないのでは在りますけれど。
だけどね。
ほら。
こうして情報発信をしている以上、何かを誰かに伝えたいという気持ちがきっと私の中にもあるのだろうと思うので。
(*^_^*)
最初の画像に「チ_地球の運動について_」のサイトのリンクを張っておきますね。
是非、見ていただければと思います。
あ、そうそう。
15世紀って、結構昔の感じがしますよね。
先日、千年杉を見てきました。
この杉は、15世紀〜600年前は400歳だったわけです。
この杉は、15世紀の世界を見てきた杉。
この杉にとっては、わずか、600年前の出来事なのです。
私は今年60歳になります。千年杉の感覚で言えば、私が24歳頃の出来事という事になります。わりと最近ですよね。
面白いですね。

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