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執筆者の写真Nagashima Kazuhiro

シャロンストーンとリハビリ

更新日:2023年9月27日



最近、「セラピースペースながしま」をご利用されておられるCVAの人から、シャロンストーンという女優が行方不明だったのだけれど、大阪にいたらしいとのお話を伺いました。

写真は、「氷の微笑」という作品のシャロン・ストーン

youtubeでおすすめ動画に上がっていたので、ちょっと見てみたのです。


どうやら、40代前半で脳卒中を発症し、リハビリで大阪に来られておられた様子。

まぁ、何で来られていたのかとかそういった事は本人だけが知ることですので、真偽はわかりませんけれど。

私が視聴した動画はこちらです。


何処でどんなリハビリしていたのだろうとか、そういった興味もわきますが、そういった情報はきっと表には出てこない類いのものなのかも知れませんね。

この動画を見ていて、ちょっと嬉しかったことがあるのです。

それはこちら。



こういう情報が一般的になってきているのはとっても嬉しいと思うのですよ。

(*^_^*)


昔、ローズ博士というお名前だったと思うのですが、その先生が日本に基底核の講演に来られた際、質疑の時に、勇気あるPTの先生が「私たちは、馬車馬のように365毎日リハビリを行っていますが、実際の所、患者さんに休息が必要なのではと思うのですがどのようにお考えでしょうか?」といったご質問をされていたと記憶しています。


私の記憶ですので、話半分で読んでくださいね・・・(^^;


で、博士は

「きちんと研究したことは無いけれど、基底核の損傷に関して云えば経験的に3日程度に1日の休息がある様な場合が予後が良いように感じている。」

といった内容のお返事をされておられたと思います。


繰り返しますが、私の記憶です。(^_^;


私も、昔、まだ、365リハビリテーションが叫ばれる前、病院でリハビリテーションを行っていて、土日に患者さんに休息が入った後に良い反応が出やすくなっていたりと云ったことを若いときに散々経験してきました。

ですので、とっても同感して、記憶に残っているのです。


ここ10〜15年は、365リハビリテーションが正しいこととして評価され、様々な病院でそういったシステムを取り入れていました。

そんなときに、脳卒中のリハビリテーションには休息も必要なのでは無いかと思うといった私の意見は当然取り上げられることも無かったのではあります。(^_^;)


その後、色々な本を読んだり調べたりしていて、色々なことがわかってきました。

例えば、神経細胞が死んだ際、神経細胞内成分が神経細胞外に放出され、結果的にイオンバランスが崩れることで、生存している神経細胞が死んでしまうと云ったようなこと。

これは以前、記事に書きました。



記事にも書きましたが、神経細胞外環境を整えるためのシステムとしてグリンファティックシステムが研究されてきています。

グリンファティックシステムとは、グリア細胞の一つであるアストロサイトの関わりが想定されていて、このアストロサイトのグリンファティックシステムに関わる働きの調整にはノルアドレナリンが関与しているのではないかと言われています。

ノルアドレナリンが強くなると、グリンファティックシステムが働きにくくなると考えられているのです。


ということは、ストレス下で交感神経系の興奮が強くなっている状態であれば、残存した神経細胞も神経細胞死を起こしてしまう可能性が高くなると云うことでは無いかと思うのです。


私は、今でも運動学習には休息が必要だと考えています。

私はそれが正しいと思っていますが、そうではないと考えておられるかたも多いのでしょうね。

そこには答えは出ないとは思います。


ただ、学生時代に部活とかしてたとき、ずっと練習していて行き詰まったとき、土日に練習を止めて次の週に、意外にうまく出来る事って有りませんでした?

そういった原体験があって、休息は必要だと強く思ってしまうようなバイアスがかかっているのだろうとは思っています。

ですので、繰り返しになりますが、休息が必要だという考え方が正しいかどうかはわからないです。


ストレス下で神経細胞死が起こりやすいというのは事実と考えて良いとは思うのですけれどね。


シャロン・ストーンさんは、復帰してお仕事もされておられるようです。





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