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執筆者の写真Nagashima Kazuhiro

イルカの脳の不思議


神戸須磨シーワールドにいって、オルガ(シャチ)のショーを見たり、イルカのショーを見たりして過ごしたのです。

イルカって頭が良いですよね。

音声によるコミュニケーションを取りますし、学習をすると言うことは記憶もあるのです。

しかも芸を覚えると云うことは、系列だった、或いは順序だった記憶の再生も可能です。

記憶があると言うことは、恐らく記憶による行動の制御、つまり意志と言われるようなものも存在しているはずだと思うのですね。


で、夜になって、イルカって夜はどんな風に寝てるんだろうとふと考えてみたりしている時、イルカは寝ているときには左右の脳を片方ずつ休めていると聞いたことを思い出しました。

寝ている側の脳の反対側の目が閉じているのだとか。

すると、片方の脳が寝ているときの意識は、どの様になっているのだろうとか、もう片方を休めるときに意識はどの様にもう片方に移っていくのだろうかとか考え始めたのです。


まぁ、そのうち私が寝てしまったのですけれど。


で、朝になってもどうなっているのかなぁと考えていたりして。

この時、私の頭のなかでは、例えば12時間交替で脳を片方ずつ休めながら24時間覚醒を維持していると云った考え方をしていたのです。

よくよく考えると、そんなわけは無いですね。たぶん。


夜の間だけ、そんな感じなのだろうと思うのです。

と云う事は、夜の間は、余り意識などは無くて、認知した外的環境において、危険が迫ると脳幹以下のシステムを駆動して逃げるなりなんなり、或いは余りに危険であれば覚醒して反応するようなシステムなのでしょう。

と、そこまで考えたところで、ネットでイルカの脳を見てみたのです。


でかい・・・・


写真は、ドルフィンプロジェクトというサイトからお借りしてます。


人間の脳よりでかいですね。体重に対する脳の重さの割合は、人間に次いで2番目に大きいそうです。

形態的に片方の脳が人間の一つの脳のような印象も受けますね。

そして、小脳がでかい。


イルカの行動を見ていると、恐らくですがミラーニューロンも存在してます。

もしかすると、右脳と左脳の機能的な違いもあるのかも知れません。

ただ、夜寝ているときには片方ずつの脳で行動を制御していることになるので、人間のような極端な左右差は無いような気もしますね。


片方の脳が寝ているときの行動制御とかを観察したら、もしかしたら意識の研究がさらに進むのかも知れないなぁと思ったり。


で、色々情報を探索していたら面白い情報に出会いました。


「科学者たちはDTI(拡散テンソル画像)と呼ばれる技術をつかって2種類のイルカの脳のスキャンを撮影しました。どちらも10年以上前に座礁して死んだものだったそうです。


脳内の血流をとらえるMRIとは違って、DTIは脳内のつながりをマッピングしてくれます。そのため脳に入ってくる情報がどのように処理されているか、詳しく知ることができるんですね。脳のスキャンにはなんとそれぞれ12時間もかかったそうです!


その結果分かったのは、聴覚と視覚を担当している部位がはっきりと聴神経でつながっていたということです。」


つまり、聴覚情報が視覚野と聴覚野につながっているという事みたいですね。

エコーロケーション、つまり聴覚で環境情報を「見ている」ということなのでしょう。

多分ですが、聴覚で環境を見るというのは比喩では無くて、恐らく見ているのだと思います。

私たちが光刺激で環境を見るのと同様に、イルカは聴覚情報で見ているのだろうと思うのですね。


同じ哺乳類である人間と、イルカは世界を知るための感覚情報源として光刺激を取るのか音刺激を撮るのかと言ったところで、脳の進化(発達)がどこかで別れていったのでしょう。


恐らくこう言った進化(発達)の過程でどの様な感覚情報をどの様に使うのかという所に関して、脳の中の接続が環境適応のために変化していく、これが脳に可塑性がある一つの理由なのだろうと思ったりするのです。


面白いですねぇ。

(*^_^*)


あ、そうそう。

時折陸に打ち上げられて死んでいくイルカがいたりしますよね。

その脳を調べると、アルツハイマーと同じような変性を起こしていることが多いようです。

人間だけの病気ではないのですね。





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