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筋緊張の異常により出現する問題

足とからだサポートの研修会。「骨格筋の基礎知識とその臨床応用」も6回目が終わりました。

面白いです。森憲一先生、毎回有り難うございます。

今回の講義、初めのところに何となく臨床では「こうだろうなぁ」と思っていたことをしっかり図解して解りやすく解説して下さいました。

骨折などの障害で起きる局所循環障害がどのように姿勢や運動制御に関わっているのかとか、中枢神経疾患であっても感覚を入力する際に局所循環にアプローチをする重要性がはっきり書いてあって解りやすいです。


で、痛み刺激の解説で理学療法誌23号1号(2006)の図で傷み情報が脳幹に投射されているのが書いてあるのですが、ここでは青斑核(ノルアドレナリン:NA)に投射しているようでした。

その図はあくまで感覚の情報のお話しで、青斑核は痛覚抑制を起こす部位として記載があります。

ところでNAは運動系の調節にも関わっています。

「下降性ノルアドレナリン神経による脊髄運動系調節:福田英臣 小野秀樹」(日薬理誌 96)では、「青斑核などから脊髄へ下降するNA神経系は主としてα1受容体を介して脊髄運動系を促進していると結論される。」との記載があります。

つまりγ系の興奮性を調節しているようなのですね。


と言うことは、痛み刺激が脳幹に投射され、それが下降路に入ると痛みで姿勢筋緊張が増強するという経路もあると思うのですね。

森先生が、痛みの状況を見ながらマッサージをする必要があるのだとおっしゃっておられたように記憶していますが、こういったことも関連しているのでは無いかと思ったりするのです。

ですので、図解すると・・・


赤の部分と、「脳幹」の囲いがあとから付け足してみたところです。

森先生ごめんなさい。

こんな風になるかなぁと思って。

臨床的にも、やばい痛みの時は一気に姿勢と筋緊張が変化しますよね。多くの場合は良くない方向へ。(^_^;)


ところで、話は変わりますがあまりに強い痛みだと脱力が起こることがあります。一気に姿勢筋緊張が落ちるのですが、これは脳幹が過剰に興奮して脚橋被蓋核まで興奮しはじめたりして、なにかのタイミングで抑制性網様体脊髄路が一気に優位になることがあるのかもしれないと思っていたりします。


森先生、勝手に図に線を入れたりして本当にごめんなさい。

問題があったらすぐ消します。


追記

森先生に許可を頂いたので、このまま掲載しておきます。

(*^_^*)




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