安来市の脳卒中人数を推測
- Nagashima Kazuhiro
- 6 日前
- 読了時間: 5分
「セラピースペースながしま」をご利用になられている脳卒中の方は、出雲、松江、米子の方で、実は安来市の方はおられないのです。
前から不思議に思っていました。
チャットGPTを導入したので、どの程度の患者さん数があって、実際リハビリの対象となるであろう人数を割り出してみました。
以下、統計的な数値からどの様に割り出したのかというデータです。
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① 安来市の基礎データ(2023年)
指標 | 値 |
総人口 | 約36,000人 |
高齢者(65歳以上) | 約13,600人(37.8%) |
② 脳卒中の年間発症数(全国統計をもとにした安来市推定)
• 男性:約121.9/10万人/年
• 女性:約61.0/10万人/年
→ 男女計41人/年 × 5年 = 205人の累積経験者
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③ リハビリを必要とする人数
• 脳卒中経験者のうち、**約70%**に何らかの後遺症 →
→ 205人 × 0.7 = 約144人
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④ 施設入所者(自費リハの対象外)
• 後遺症の中で中等度以上(自立困難レベル):約35% ≒ 50人
• その中で施設入所される人:約30% → 約15人
→ 在宅の後遺症者:144人 − 15人 = 約129人
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⑤ 公的サービスでリハビリ継続中の人(訪問・通所など)
• 慢性期において保険内でリハ継続できるのは全体の約30% →
→ 144人 × 0.3 = 約43人
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⑥ 潜在的に自費リハビリが必要な人(最終推定)
内訳 | 人数 |
後遺症のある脳卒中経験者 | 約144人 |
うち施設入所者(除外) | −15人 |
公的リハ継続者(除外) | −43人 |
残り(=自費リハ潜在対象) | 約86人 |
✅ 結論
安来市内において、自宅で生活する脳卒中後遺症者のうち、制度外でリハビリ支援を必要としているであろう潜在的な人数は、およそ「86人前後」と推定されます。
この層には、
• リハを打ち切られたが意欲的に改善を目指す人
• 要介護認定を受けていない軽度後遺症者
• 公的サービスでは満たせないニーズ(頻度・質・内容)がある人
などが含まれます。
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ということで、86人前後という結果が出ました。
この数字がどの程度、現実的なものかということにも興味が湧きますけれど、まぁ、全くおられないという訳ではなさそうですね。
そこで、なぜ安来市の方がこういった自費リハビリをご利用になられないのかを推測してみてもらったのです。
チャットGPTの答えは…
①
物理的・地理的要因
移動手段が乏しい:車が運転できない高齢者が多い。公共交通機関も不便。
家族の送り迎え負担:同居家族が高齢者や働き手で、通所に付き添えない。
施設・病院からの紹介が松江・出雲・米子に偏る:安来市内の医療機関や包括支援センターが、都市部を紹介しがち。
②
心理的・文化的要因
“地元で治す”発想が薄い/“地元で諦める”空気がある
→ 安来は「通院の最終地」ではなく「通過点」とされがち。
“自費リハ=贅沢”という先入観
→ 真面目で倹約志向の強い地域性。自己投資より家族優先の傾向。
「治らないなら仕方ない」文化:諦めが早い、我慢の美徳。
③
情報格差と接触の欠如
市内で自費リハの存在を“知らない”
→ SNSやWebより「紙と人」の世界。広報手段のミスマッチ。
主治医や地域包括支援センターが紹介していない
→ 特に医師が「これ以上は無理」と伝えると、選択肢が閉じる。
④
競合/錯覚された選択肢の存在
訪問リハ・デイサービスとの“すみ分け”が曖昧
→ 「すでに使っているから、他に行く必要ない」と錯覚。
市内に“それっぽい”支援があるように見えるが、実際は違う
→ 利用者も支援者も違いがわかっていない可能性。
⑤
社会的構造の影響
キーパーソン不在:意欲的な家族・ケアマネ・医師がいないと通わない。
地域医療の“縦割り”:回復期以降、誰が主導権を持つか曖昧。
地域包括支援センターとの“距離”:顔が見えていないか、信頼関係がまだ築けていない。
💡 では、どう接点を持つか?
「どこにでもある」自費リハではなく、「安来の人のために設計された自費リハ」として語る。
包括支援・地元医師と共同でリハビリ勉強会を開催(“気づいてもらう”場をつくる)。
チラシやSNSよりも「口コミの構造を作る」方が有効。
特定の家族層(例:50〜70代の娘・息子世代)に直接リーチする。
といった感じです。
面白いですね!
私は、現在ご利用中の方に出来るだけ質の高いサービスを提供したいと考えていますし、実はそこまで忙しくしたい訳ではないので、できることをぼちぼちやろうかといった感じなのではありますが、今年は、何か松江〜安来辺りの地区で、PT・OT向けの勉強会は再開しようかなと思っています。
起業当時はやっていたのですが、ほぼ病院のスタッフ向けといった感じでした。
最近は松江に自費リハビリ事業所「セラピータイム風」さんもできて頑張られておられる様ですので、一緒にやっていけるとこの地区でも自費リハビリというリハビリのあり方も認知度が高くなることが期待できますからね!
この地域に自費リハビリを定着させて、もっとこうした事業所が増えるといいなぁと思っています。
٩( ᐛ )و

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