やっぱり脳は自分を理解できるようには出来ていないのですね。
「意識」が厄介ですが、「意識」がなければ脳を素人も思わない訳ですからとっても厄介そうです。
5月2日いんすぴゼミ2回目
人は目的があって進化すると考えがちだそうです。例えば、キリンの首が長くなったのは高いところの食べ物を食べるためであるといった形です。目的指向的な考え方といえるのでしょう。しかし、進化に目的はないとのことです。場当たり的に進化して、環境に適応したものが残っているというわけです。
このあたり、前回読んだ「 」を思い出すと面白いですね。人は進化に目的などなくて場当たり的に起きたことなのに、ついつい目的を感じてしまうのです。このあたりは脳の知覚パターンによるバイアスがかかっていると言うことで、一つのバグなのでしょう。
記憶についての話は面白いです。記憶と人の心について、二つの重要な見識として示されています。ひとつは、知識は互いに結びついた形で貯蔵されていると言うこと。もうひとつは、ある概念について考えると、それがどういうわけは他の概念にも広がり、そうした概念が思い出しやすくなること。
この二つが簡単な実例で示されています。私たちはそう言った特性を持つと言うことを確り憶えておいた方が良さそうです。
プライミングと呼ばれるそうですが、記憶の想起には常に何かしらのバイアスがかかっていることになるのでは無いかと思ったりするので。だからこそ良いところもありそうですけれど。
途中、非陳述記憶について面白い表現がありました。
本文より「松明を使ったジャグリングのやり方を口で教えようとするのは、猫に微分積分を説明しようとするようなものだ。」
リハビリに関わる人間として心に刻み込んでおかないといけませんね。(^_^;)
脳内ネットワークについてウェブのリンクに似ているというお話も出ていました。面白い。
とあるページのリンクにはそれに関連のあるリンクが張られているわけです。Facebookの友達リストを見ると、その人の持つ特性がある程度わかったりすることもあります。同じ地域の人とつながりやすいでしょうし、職業的なつながりの人が多ければその人の仕事の性質も表していると考えることが出来ます。
記憶のノードはある程度相互に関連したニューロン群で表現されると考えた方が良さそうだと言うことが記載してあります。
ノードとニューロンの関連は、ニューロン群の組み合わせで表現されていて、似たノードのニューロン群は互いに重なり合うものもありそうだといったお話のようです。
これは、セルアセンブリと言う言葉で表現されるのではないかと思ったりします。
添付してある動画はセルアセンブリ仮説を簡単に説明した動画です。
A/B/Cという情報があって、それを表す細胞群はそれぞれに重なり合う部分を持ちながらも異なった情報を表現しているという仮説です。昔はほんとに仮説っぽかったのですが、最近では噛んでるにも乗っている仮説です。
これだと、一つの情報が他の情報を想起させるメカニズムも理解しやすそうですよね。なんせ同じ細胞もいくつか興奮しているわけですから。
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