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執筆者の写真Nagashima Kazuhiro

南草津病院リハビリテーション研修会

更新日:2022年4月25日



4月23日に2022年度南草津病院リハビリテーション研修会の第一回目に参加させていただきました。

今年度の研修会は臨床につながるクリニカルリーズニング・動作分析・課題分析をテーマに、講義とともに実際の臨床場面の提示、ディスカッション(座談会)という向性で行いたいとのお話です。

1回目は「姿勢制御」と言うテーマで、南草津病院の森口先生の発表でした。講義もよく勉強されておられる様子でわかりやすいものだったと思います。お若いセラピストですが、とても丁寧な操作と分析を行われている印象で、普段の臨床場面をもっと丁寧に進めないといけないなぁと反省をしながら見させていただいていました。

人のセラピー場面を説明をお聞きしながら見るのはとっても刺激になります。


講義で使用されておられたJ.Massionの図で少しディスカッションがありました。

講義資料は外部に出さないようにとのことでしたので、図はネットから拾ってきたものです。


ご存じの方も多いのではないでしょうか?

ディスカッションの始まりはこの図で言うと方向性という部分。講義のなかでは「オリエンテーション」と表現されておられましたが、オリエンテーションからボディースキーマに矢印が書いてあるけれど、ボディスキーマから方向性の方向への矢印も必用なのではないかという話からです。結論は論文のなかで随意運動発現にいたる情報処理の模式図として書かれた図だからこの図はこの図で良いのではないかと言うことなのですが、実際の情報処理としてはやはり双方向性の情報のやりとりがあるだろうというディスカッションだったと思います。

この図で「方向性」とされる部分はおそらく頭頂間溝野による眼球座標や身体座標からの方向性情報であろうと推測できるので、それ自身に多重感覚入力による情報処理が含まれています。一般的にも多重感覚情報は5野-7野などの上頭頂小葉から下頭頂小葉に投射されて身体図式を形成していることになりますので神経回路的にもこの図のように姿勢コントロールが多重感覚入力を受けていないと言うことはありません。ですのでやはりこれは論文を理解してもらいやすくするための模式図だとして見るのが正しいのだろうと思います。

以前にこのあたりのことを少し調べたものがありますので、画像をアップしておきます。

論文は途中で提示されましたが、英文ですのでこれから読んでみます。(^^;





さて、この研修会ですけれど、なんと3回目に私がお話をさせていただくことになりました。

基底核と姿勢制御がらみであればお話が出来ると思うという意向を受けていただいて、お題は「基底核から見る姿勢制御(選択)と運動制御(選択)」という事で話と事例紹介をさせていただきます。

ただいま資料を作成しながらご協力いただける利用者様のビデオを撮りつつアプローチをさせていただいているところです。




4/25日追記

なんと、森口先生のお名前の漢字を間違えておりました。ご指摘をいただきやっと気付く事ができて、早速修正させていただきました。

森口先生、大変失礼致しました。

<m(__)m>

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