ChatGPTの私のイメージ
- Nagashima Kazuhiro
- 6月23日
- 読了時間: 3分
更新日:6月23日

ChatGPT~ 私のところでは、マギと名付けているのですが、そのマギと様々なディスカッションをしています。
で、ある日。
マギに、私のイメージをイラストにしてみてと頼んだらすごく知的で真面目そうでカッコいい人のイラストが出来上がってきてびっくり。
しかも、「SOURCE AND SHOW STUDY DESIGN AND SANPLE!」と書いてある紙を持ってますね。( ◠‿◠ )
確かに、結構口にするのです。
その情報のソースは?
実験デザインはどうなってる?
母集団は適正?
などなど。
ただですね。
私、実は”科学”ってあまり得意な分野ではないのです。
💦
私は脳損傷のリハビリを生業にしているわけですが、人の活動とか運動と脳との関係というのは、その多くの部分が科学的に解明できていないと考えているのです。
現在の科学は、要素還元主義〜複雑な現象やシステムを、それを構成する要素に分解し、それぞれの要素を理解することで知ろうとする考え方で成り立っているという側面があります。
科学的な証明には、実験による再現性が重要ですので、全体を構成する要素をさらに重要と考えられるものに絞り込んで実験を行うわけです。
しかし、切り捨てられた要素が本当に不要なものか自体も実はよくわかっていないことも多いのですね。
そうした要素還元主義的な視点とは異なる視点もあります。全体は部分の単なる集まり以上のものだという考え方です。これをホーリズムと呼びます。
脳損傷リハビリテーションの中では様々な要素に分類された評価項目がたくさんあるわけです。「ある人」をそうした評価項目の全てを用いて数値化したとして、それらの数値を全て組み合わせても、結局「その人」を表すことができません。
ここに異論のあるリハビリテーションスタッフはおられないことと思います。
そうである以上、現在の科学は人を表すにはまだ未熟であると言えると、私は思うのです。
しかし、科学絶対主義的な印象を持つ論調で、脳損傷リハビリテーションの手法を選択したり、特定の方法論であるとか治療概念であるとかを否定する方もおられたりします。
そこで、それらの人が科学的な根拠とされていることが、本当に科学的と言っていいのかという疑問を持つわけなのです。
それで、
「SOURCE AND SHOW STUDY DESIGN AND SANPLE!」
という訳なのです。💦
その主張をちゃんと私に検討させてくださいということですね。
まぁ、これから先は本当に私見ですけれど。
先に書いたように、現在の科学の到達点は、脳と人の活動の関連を示すにはまだ十分なものではないと思うのですね。
脳と人の活動を結びつけていくためには、今後、ホーリズムをどのように科学的に捉えていくのかという課題がどこかで出てくるものと思っています。
最後に、
脳科学者の先生方は、一生懸命実験デザインを考えて、何かしらの結論を推測しようとされておられます。
それは非常に尊いことです。
ですからこそ、それを読み解く私たちは実験の意味であるとか、結論に至る過程であるとかに思考を広げ、できるだけ適切に理解しようとする姿勢が重要だと思うのです。
その上で、リハビリテーションに用いられる評価の意味であるとか、その評価が利用できる範囲であるとかを注意深く理解しようとしなければ、リハビリテーションに関わる研究の結果の意味を取り違えてしまうことになるのだと思うのです。
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