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執筆者の写真Nagashima Kazuhiro

理の追求


第27回香川県理学療法士学会に参加させていただきました。

本当は、実際に香川に行って讃岐うどん三昧を楽しみつつ参加させていただきたいと思っていたのですが、コロナ禍で・・・。

特別講演は森憲一先生の『骨格筋から臨床の理(ことわり)を考える』と言うことでとても楽しみにしていました。

森先生はずいぶん前に大阪で何度がご一緒に学ばせていただきました。

その中で森先生の講義を伺う機会もあったのですが、とても難しい内容をとてもわかりやすく楽しくお話をされるのでとても勉強になっていました。

また、大阪の特徴(と私が勝手に思っている)のボケとツッコミのコミュニケーションを間近でみせていただいたこともとても勉強になった記憶があります。(^_^;)

今回のお話もずいぶんと挑戦的な内容に笑いをねじ込みながら、とても見事な講演でした。


昼からはシンポジウム『筋力低下の理(ことわり)を紐解く』があって、解剖/構造的な視点、中枢神経系からの視点、病態からの視点と3分野の先生方のお話を伺い、いろいろ考えるきっかけをいただきました。

シンポジウムは30分と時間が短く、あらかじめ基本的なお話の動画を配信されていたり工夫はあったのですが、『筋力低下の理(ことわり)を紐解く』ためには時間が短かったようです。で、延長戦が企画されるとのこと。楽しみです。


発表もいくつか関心のある分野のものをお聞きしましたが、皆さん頑張っておられたのと、座長の話のまとめ方がとても上手でわかりやすいものでした。


昨日はゆっくり勉強をさせていただきました。

(*^_^*)


終わってふと思ったのですが、筋出力と結構関連が深いところに網様体脊髄路があります。

ここのモノアミン系の濃度は筋出力に影響することが知られているのですが、うつ病はこのモノアミン系の物質(セロトニンやノルアドレナリンなど)の現象に起因するのではないかというモノアミン仮説があります。

まぁ、辺縁系から縫線核に投射しているので、情動が動かなければセロトニンは出ないという理屈は成立しそうな気がします。

モノアミン仮説がある程度正しいとすると、高齢者に筋出力に関わるリハビリの効果が低い傾向があるのは老人性うつの影響が存在している可能性もありそうな気がします。

今後、フレイルの評価のために脳幹におけるモノアミン系伝達物質の濃度を可視化することとうつの病態や個別の症状などの関連を明らかにする手法が出来れば、フレイルに対する対応がまた違った視点で行えてくるのでは無いかと考えたりします。


講演やシンポジウムでお話をされた先生方と発表をされた先生方。学会のスタッフの皆様、ご苦労様でした。

おかげさまで楽しませていただきました。


ありがとうございました。





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