今回は上肢の研修ということでありましたが、前回に引き続き感覚の講義があり、前回より掘り下げてお話をされておられました。
ふと思い出すのは、ずいぶん前に小児の8週間コースに行ったときだったと思うのですが、OTの森田先生が「私は障害を持たれた方がどのように環境を捉えているのかが知りたい。」と話されていたことです。
感覚の評価はやはり、対象となる方が世界をどのように感じているのかということを知るためにあるのだろうと思います。それが解らなければ彼(彼女)がその世界に対してどのように対応しようとしているのかというとても基本的な推論を立てることが出来ません。
彼(彼女)が一体どのような世界で生き延びようとされているのか?そういったことに関心(好奇心?)を持つことが検査の動機になっていないと、きっと踏み込んだセラピーは展開できないのでしょう。これは感覚の検査だけの話では無いですね。
そのあとは、感覚の講義を実技に展開するように下肢の実技へ。
前回と併せて考えると色々得るものもありそうです。
その後、上肢の実技がありましたが、リーチに関わるプレーシングやホールディングの治療展開、パピーポジション、側臥位といった姿勢での展開は興味深く、実際の治療場面に用いることがしやすそうでした。もちろん技術的な習熟は必用ではあろうと思いますが。
早く新型コロナの騒ぎが収まって、実際に手から手へと教えてもらえる日が来ますように。
始まりと休憩中に流れていたボバースソングも穏やかなワルツで良かったです。
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