今年は、いろいろあった年でした。
起業したのは2020、今年で2年目です。
起業してからずっとですけれど、事業として成立しているかと言えば、ほとんど成立していない感じでした。
事業としては取りあえず安定して永続できるような収入が必用ですが、起業してからというもの総収入から必要経費を引いた純利益は月に2〜6万程度。生活費を引いたらマイナスになる月が延々と続いていました。
時には必要経費を引いたら赤字の月も。
退職金を切り崩して生きてきました。
これが、今年の10月から急に純利益が10万を超してきています。今月など車の修理が必要となったにもかかわらず10万を超す利益が上がりました。
おそらくコロナが落ち着いてきたことがひとつの要因である様な気がします。
それ以外に、口コミで整形疾患系(腰痛とか手の術後とか)が少し広がったことと、とある事業をされておられるかたに気に入ってもらえて、そこの福利厚生として利用していただきつつ、さらにお客さんを紹介していただいたことが大きい感じです。いってみればこれも口コミと言うことになるのかも知れません。
起業したときは、中枢神経系が8割ぐらいで整形系が2割ぐらいで働くことができればと思っていたのですが、徐々に整形疾患系や健常な方のボディメンテナンスの仕事が増えてきていて、今月などは中枢神経系と整形系+ボディメンテナンスの方の比率がほぼ半々になってきています。
考えてみれば当然のことで、片麻痺の方は整形疾患系の方と比較するとやはりコミュニティが狭いであろうと推測できますし、さらに失語などの言語に問題を抱えておられるかたは、自費でリハビリができる場所があることやそこがどのような事をしているのかといった情報を自ら検索することもしにくい状況におかれておられるわけです。ですから、口コミで広がるのであればやはり整形系なのでしょう。
だけど、そうすると近くにある整体やマッサージ店と競合するので利用者さんは増えにくいですよね。
それに自分の指向性として中枢神経系をみたいという思いもあったりもするのです。
どのような人でも対応できるようにしなければ成立しない職域です。何かしら問題を抱えて困っておられるかたには自分のできる限りのことはしています。当たり前のことですけれど。
そういったときに今まで学んだ中枢神経系の姿勢と運動の知識と技術はとても役立ちます。そういったところが整形系やボディメンテナンスの方に選ばれはじめている要因になっているのかもしれません。
まあ、色々な思いや状況の中、後半のたった三ヶ月の傾向ではありますが、収益が上がっています。こういった傾向を持続できるのであれば事業として継続していくことができる気がしています。
今年は様々な研修会にも参加させていただけたことや、LINEグループの管理の方に目にとめていただき人前で大脳基底核のお話しが出来たことは楽しかったです。
毛内拡先生のいんすぴゼミに参加させていただくことができたのも、とても有意義な出来事でした。
来年も引き続き色々学び続けることができればと思っています。
まだ、コロナ感染症がおさまっていません。私が感染すれば利用者さんにご迷惑をかけてしまいます。さらに、回復するまでの間、また、仕事ができるまでの間は無収入になります。ちょうど感染症が始まるときに起業したので、国が提示している救済措置に引っかからないようです。もし感染したら軽症であったとしても、一ヶ月程度は無収入になることは覚悟しておいた方が良いでしょう。その後も再び事業が軌道に乗るためには時間が必用なのだと思います。そう言った怖さはまだまだ抱えています。そこは腹をくくっていないといけないところではあるのでしょう。
しかし、なんとか1年を凌いでくることができました。
起業して心から良かったと思えることがひとつあります。
それは自分自身の知識からではありますが、対象となる人のデメリットになるであろうと考えられることをしないという選択をしたときに他のスタッフと不毛なやりとりをせずにすむことです。
今は、目の前の人に最もメリットのあると考えられることを追求していればそれで良い環境です。
それで利用していただける人がおられて事業が成立するのであれば、こんな幸せなことはないです。
2022年。どのような年になるのかは解りませんが、なんとかコロナを凌ぎつつ継続できる事業として安定させていきたいと思っています。
今年は皆さんのおかげで実りを感じる一年となりました。
ありがとうございました。
また、来年もよろしくお願い致します。
永島和広
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