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執筆者の写真Nagashima Kazuhiro

麻痺側下肢の支持性

更新日:9月22日

片麻痺の方で、歩く際に麻痺側の膝関節を過伸展側にロックさせて体重をかけてしまう方がおられますよね。


ちょっと解り辛い写真になってしまいましたが、左膝のロック〜反張膝になっている荷重の様子です。体重を麻痺側にかけていてもその時間は短く、イメージとしては非麻痺側下肢をジャンプするようにピョンと前に出されるような感じです。


この状態は、足関節の問題や股関節屈筋群の問題、その他様々な問題が関わっているのですが、少なくとも麻痺側下肢の身体図式は通常の身体図式情報と比較して崩れたものになっている、或いは麻痺側下肢と非麻痺側下肢の身体図式に左右差が存在しているという事は出来そうに思います。


この麻痺側下肢の感覚情報を脳の身体図式を構築すると言われている視覚野/感覚野〜側頭−頭頂連合野に刻みつけるためにはどの様にしたら良いのかと云うことを何時も考えているのですね。

最近トライしているのは、以前ブログにも書きましたが、頭部を台につけてリファレンスポイントとして正中軸を知覚しやすいようにした状態で麻痺側に荷重をかけていく方法ですが、さらに挑戦的にして行くように、その姿勢からの片脚立位を行ってみたりしているのです。


この状態は、麻痺側が左です。左足を台から浮かべるのです。

麻痺側膝が屈曲位で荷重をかけていくのですね。ここで屈伸を加えたりすると、膝と足部の動きが協調的に入力されるはずなのです。


すると、感覚が鈍麻されておられても、結構支持してくれたりするケースもあるのです。その際に、お尻(殿筋群)が収縮する感じが解るという人や、膝の前と後ろの筋肉が収縮して膝が安定する感じがすると言われる人もおられたり。

麻痺側下肢で、ほぼ片足立ちになる経験が面白くて楽しんでいただけたり。


結構面白い、良さそうな反応を返していただける人がおられるようなのです。


当然ですが、ここまで持ってくるのに体幹の対称性やら活動性やらにアプローチしてからなのではありますけれど。


これで膝軽度屈曲位で荷重に反応できるようになったら歩行場面に進むわけですが、自主練習としては、立位で活動する際に、ずっと膝をロックしてしまうのではなくて、ちょっと注意して麻痺側膝を軽度屈曲位にして体重をかけておいたりと云った事を習慣づけていって欲しいとかそういった事をお願いしたりしているのです。

(*^_^*)



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