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執筆者の写真Nagashima Kazuhiro

麻痺側を下にした側臥位




前回、南草津病院の研修会で麻痺側を下にした側臥位の経験の大切さのお話をお聞きしました。

たしかに、身体を使うという時に必要とされる脳の活動は四肢の動きに対して適切な姿勢制御が出来るという情報処理のために支持規定面(BOS)の情報を利用することだと言うことも出来ます。

麻痺側上下肢の身体図式を変化させるためにも、荷重経験と重心位置の変化による接触面の変化という情報がひつようです。

側臥位で上になった非麻痺側上下肢動かすと、重心移動が起きますのでそれに対して安定させるためには麻痺側の感覚情報をベースに体幹の制御(姿勢セット)が必要となってきます。

このときに、非麻痺側の活動プログラムによって、それを支える姿勢セットのプログラムを同時に引き起こすための脳の情報処理の仕方を学習していくことが出来るのだと思います。


この脳の中で起きる情報処理の組み合わせが有用なものであると脳が学習をしたならば、それ以降の身体の動きの学習の際にその情報処理の組み合わせを使うことが可能になる可能性が出てきます。

逆にそれを経験していなければ、その情報処理より異なった情報処理方法、たとえば非損傷側の脳活動を過剰に使用することで身体を安定させるという情報処理方法が優先されるのかもしれないですね。


当事業所の利用者さん達に伺うと、やはり病院では余りやっておられないそうでした。

で、基本に立ち戻って臥位、側臥位でのBOSを成立させていくように麻痺側への荷重や写真のような動きを成立させることが出来るように挑戦中です。


先日来られた方は結構良かったみたいで、ご家族が、「歩くときにこんなに手が伸びていることなんてなかったね」と声をかけておられました。

(研修会で見ていただいた方とは違う方です)


こんなことでも、なれない情報処理は疲労されるようで、ご利用いただいた方はほどよく疲れておられました・・・(^^;


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