高次脳機能障害の資料

更新日:5月26日

高次脳機能障害、行為の障害を中心に書いた資料です。

高次運動野と頭頂連合野のつながりからどのように捉えるのかということをまとめてあります。

失行は運動機能に問題が無いと言われるのではありますが、必ず姿勢と運動機能の障害を抱えているはずです。特に自動的な行為や運動の選択性や協調に問題を抱えているので、能動的な(或いは随意的な)動きの確認ではわかりにくい部分もあるのです。

高次脳機能障害をわかりにくくしているのは、随意的/能動的的な部分しか検査や評価ができない現代(医療)科学と言われるものの問題、或いは限界だと捉えるべきなのではないかと思います。

人は豊かな自動性をもつ反応と豊かだけど受動的で意識に上ることの少ない情報収集能力によって、豊かな自動的な反応や受動的な情報収集能力と比較すればごく僅かの「随意的」な意識や運動を発揮できるのだと思うのです。

自動的な反応や受動的な注意を科学的に検査や評価するすべを私たちはまだ持っていません。

ただ、それらは常に全身の姿勢制御に支えられていることは現在の脳生理学でも示されているものだと考えることができます。そういった内容が伝わるよう考えてつくった資料です。


途中、山鳥先生の「失行(神経心理学コレクション)」という本に付属しているDVDの動画が挿入してあります。失行と言われるものの典型的なものと思われる動画が付いた本で、失行を知りたいと思われるのであればこの動画のためであったとしても十分価値がある本だと思います。本の内容はディスカッションで構成されていますが、神経心理学というものがどのように行動を捉えてきたのかということを知るという意味でも面白いです。


関係ないですが、「脳男」という小説を読んだときに小説としては面白いのですが設定に無理がありすぎるようでのめり込むことはできませんでした。

多分、姿勢制御システムと随意運動システムのことをある程度知っておられるかたは皆さん無理があると思ってしまうのではないかと思います。






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