鏡象は左右を逆さに映している?

更新日:1月21日

鏡って左右を反転して映すと信じておられる人も多いかも知れませんね。鏡像文字という言葉もありますし。

あれは多分嘘です。鏡はそのままを映しています。

言葉だけだと伝えづらいのでセラピースペースながしま専属モデル「カヲル君」に頑張ってもらうことにします。


カヲル君は右手を曲げてあげています。

鏡の中はどうでしょうか?

確かに鏡の中のカヲル君は左手を曲げてあげているようですね。

だけどちょっと待ってください。

カヲル君は自分の中心軸右側の手を曲げてあげているわけです。


カヲル君の中心軸の右側の手をあげています。

鏡には、カヲル君の右手がカヲル君から見て鏡の右側に手を上げて写っているわけです。

鏡は見たままですよね。

だけど、鏡の中のカヲル君は左手を挙げているように認知できます。

どういうことなのでしょうか?


ちょっと試しに、カヲル君に「あ」という文字を書いてもらいます。手ぶれしていてごめんなさい。


で、鏡に映しますね。


あ、「あ」の文字が、見事に鏡像文字になっていますね。やっぱり鏡は左右を逆転させて映すのでしょうか?

まだちゃんと解らないので、今度は透明なシートに「あ」の文字を書いてみます。

(またまた手ぶれで申し訳ない(^_^;))


で、さっきのように鏡に向けてみます。



カヲル君もびっくり。

鏡にはさっきの「あ」の鏡像文字がうつっていますが、カヲル君から見たシートの裏から見えている「あ」の文字そのままですね。

鏡は別に左右をひっくり返して映しているのではなくて、カヲル君が「あ」と書いた紙をひっくり返していたのです


最初のカヲル君の全身像を鏡に映した場合のことを考えます。


仮にかをる君の後ろを「南」として、前を「北」とします。

カヲル君は東側の手を上げたので、鏡も東側の手が上がっています。

前/後/左/右というと、自分を中心とした軸です。前後左右の概念を使って、さらに鏡に映った像に中心軸を仮定し、鏡の象の左右を判断しようとするから混乱するのです。

カヲル君の視点の方向は常に南から北に向かっています。南→北の視点を持った場合のカヲル君の象が鏡に映っているだけなのです。


例えば、先ほどの透明なシートに書いた「あ」のように、カヲル君の後方からカヲル君の全身をすかして表層だけを立体的に捉えることができたのなら鏡に映っている姿とまったく同じ姿のカヲル君が見えるはずです。できないですけどね。(^_^;)


ですので、左右が逆に見えるという認識は本人を中心に、さらに中心軸の知覚を鏡像に持っていって認知した結果だと言えるのでは無いかと思います。

う〜んわかりにくいですね。

脳の位置ぐらいから身体を見ることができると鏡像と自分の身体像の左右が一致するはずと書くと少し解りやすいかなぁ・・・返って解りにくいかも。


鏡はただ、光が織りなす像を正確に映し出しているだけで、左右なんて逆転させてなどいないのです。

そういった視点から言えば、鏡に映った像は左右が逆になるというのは間違いで、「人は鏡に映った像を左右が逆と認識してしまう」といった方が正しいと思います。


「心理の錯誤効果」と言う言葉があります。在る事象についてみんなが同じ解釈をしていると、その解釈を正しいと信じてしまう効果らしいです。

天動説なんかもそうですが、今回紹介した鏡のことも心理の錯誤効果と言えるのかもしれないですね。

医療においても、こういったことは結構あります。神経生理学が導入される前は骨相学が主流でした。現在もいろいろ変化してきています。

最近まで正しいとされていたことが誤っていたり、また、逆に誤っていると言われていたことが正しかったり。


だから、常に考え続ける事が大事だと思っています。


最後にこのことをお伝えしようとして実験してて面白かった動画をアップしておきます。


スマホで動画を撮る様子。再生の時に画像を逆転させています。スマホの動画処理をつくった技術者は結構悩まれたのではないでしょうか。とても面白い。

良く自撮りをされておられる人は気付いていたと思いますが、ちょっとやってみると新鮮な驚きがありますよ。

(*^_^*)

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