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執筆者の写真Nagashima Kazuhiro

軟部組織の緩め方は・・・

事業を始めて、軟部組織の処理が上手くなってきました。

今考えてみれば病院に勤めているときは、自分の行ったことに対するフィードバックが弱かったんです。

その場で変化を起こしても、翌日にあまり変わっていなかったとき、自分のやったことのキャリーオーバーが無かったのか、それとも他の要因-他の人のセラピーで硬くするようなことをしているのかもしれないし。わからないのです。

例えば、午前中に上肢帯の筋を緩めていくことに成功して、その状態での寝返りや起き上がり、トランスファーなどで上肢のトーンが異常に上がることがない状態まで持って行ったとします。昼からのリハビリで平行棒にしがみつきながら上肢の屈曲を強めつつ歩行訓練が行われたとして、翌日みたら上肢の柔らかさが失われているようなとき、自分が行ったことが上手くいっていなかったのか、上手くいっていたけれど歩行訓練中の上肢の屈曲のトーンに負けたのか、そもそも自分が行ったことに持続的な効果が無かったのか解らないのです。

逆に上手くいっているときも、自分のやったことが上手くいったのか、他のセラピストのやったことが良かったのか解らないですよね。

そういった点から言えば今は病院から離れてリハビリは私だけのかた、病院にも行っておられるけど、僕が指導したセラピストが担当しているかたの数人の利用者さんしかおられないので、自分のしたことや自分のやろうとしている治療的な組み立てはダイレクトに自分にフィードバックされます。

それはそれでやはり効果があると言うことが病院勤めから離れてやっと確認できているように思います。


そうして考えてみると、今の医療情勢の中セラピストは育ちにくいかもしれないですね。

比較的単純な筋の粘弾性を作ると言った技術的な部分についても様々な要素が入ってくるので上手くいっているかどうかなんて解らないわけです。

さらに保険点数を稼ぐことやその他のことから、一単位で20人回ることを目標にされたりすることがあるとするならば、セラピストは個々に技術的な検証をしていく時間がとりにくくなっていきます。

ましてや雑多な治療手技が混在しているような職場においては、何かが改善しても、何かが悪くなって痛みが出現しても何が良くて何が悪かったのかという検証は不可能です。

そんな状態を変えたかったのではありますが、ま、実現は出来ませんでした。

で、辞めて一歩外に出るとそれなりに効果があることが実感でき、その技術や思考を詰めていくことで色々上手くなることも解ってきました。

予想していたことではありますけれど。

技術的には上手くなってきたように思うのではありますが、事業としては上手くいっていないですね。

退職するときに診させていただいていた方々がリピーターとなって利用していただけているのではありますが、ほとんど新しい利用者はおられません。

このままではいけないと、パンフレットを制作中です。


だけどそろそろ、次の身の振り方も考えていかないといけないのかもしれないですね。

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