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行動制御と運動制御の階層性

執筆者の写真: Nagashima KazuhiroNagashima Kazuhiro

随分前に米子で久保田競先生の講義をお聴きした際にお願いしていただいた資料からです。

この図は結構好きなのです。

(*^_^*)


基本的な情報の流れについては、過去の経験からくるエピソードや意味刺激〜大脳嗅皮質や海馬などを含むシステムの情報刺激〜がそれぞれ前頭前野背外側前部と前頭前野背外側後部に渡されて、おそらく腹側線条体のループで特定の行動を起こすか起こさないかという情報選択をすることになります。(go/nogo)

これらの行動の情報は、前運動前野ー運動前野の回路に送られるのですが、同時に前補足運動野ー補足運動野に送られ、そこから前補足運動野ー補足運動野の情報が前運動前野ー運動前野にも送られて、ここで運動学習されていくことになる様です。

前運動前野ー運動前野には、環境情報も入力されていて、環境の中でどのように運動を起こすのかと言った情報が基底核の運動ループによって選択されていくのだと思います。

そしてそれらの情報が運動野に送られることで、運動の方向性などの情報となって、出力となるわけです。


面白いのはしたが時間軸になっているところだと思うのです。

この瞬間に起こした反応は、時間経過で過去になっていくわけですね。

そして過去に起こした行動とか運動として記憶され、時間経過の中でこれらの情報処理は繰り返されることになります。


例えるとこんな感じ・・・


延々とこうした情報処理を繰り返していくことになるのですね。

(*^_^*)


起こした運動は、記憶となって再び前頭連合野に運ばれ、運動性皮質の新しい情報源となっていくと。


階層性はあるものの、時間軸で考えれば卵が先か鶏が先かと言ったような情報処理の形態をつくっているのでは無いかと思うのです。

そう言った意味では、セラピストの介入で反応に変化を与えていくことがその後の反応を変化させるきっかけにはなりそうですよね。


そう言った視点から考えれば、セラピーによって反応が変化すると言った経験をしていただくことがとても重要だと云うことになると思うのです。


まず、なにかしら学習につながりやすい〜面白いとか上手くいったとか〜反応に変化するということの大切さは、こういった所からも感じることが出来るのでは無いかと思うのです。


٩( ᐛ )و

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