脳損傷とアポクリン4

更新日:5月20日



毛内先生にすこしだけ質問して教えていただいたのだですけど、やはり脳梗塞などの脳損傷でで通常ならアストロサイトの足突起に分布しているアプクリン4が減るのだそうです。これは、足突起が血管から離れてしまった結果起こるのかもしれないということらしいですが、そのアポクリン4は元の局在に戻るのか、それもと戻らないのか。また、そもそもなぜアポクリン4が消失するのかなどはわかっていないけれど、脳損傷後の間質液の交換にはアポクリン4の局在が間質液の交換に重要そうだと考えておられるようです。(間違っていたらごめんなさい)


で、思うのですが、脳損傷後、脳の環境はおそらく劣悪と言って良いものになっているはずです。損傷を受けた組織は分解され老廃物となるものも多いでしょう。その排泄が脳内環境を整えることになることは想像にがたくありません。

間質液の交換-グリンファティックシステムは睡眠時に起こりやすいことを考えると脳損傷後の患者さんが眠っているのは脳内環境を整えるために脳が無意識に選択した行動であるという言い方もできるかもしれないです。

また、グリンファティックシステムはノルアドレナリンによって働きが落ちるそうです。交感神経系が賦活していては機能しにくいのかもしれません。

興奮させない、安心できる体性感覚入力による臥位姿勢の獲得(臥位での能動的な姿勢変換も含めて)が間質液交換をスムーズにする鍵になるのかもしれないという気がします。

でも、そうなると早期離床って・・・

思っていた以上に患者さんの負担になっていた可能性がありますね。


だけど、この話にも問題があります。

アポクリン4の局在が戻ってくると仮定します。それがいつ戻るのか、どういった兆候で判断するのかといったことはさらに考えていかないといけないことでしょう。

画像所見で脳浮腫が減少するのは一つの判断基準になるのかもしれません。

ただ、臨床上、医師が画像で浮腫がなくなったと言われる時期と運動機能の回復がスムーズに起こってくる時期はすこしタイムラグがあります。運動機能の回復が少し遅れるんですね。

浮腫の減弱はおそらくアポクリン4の働きによるとは思うのですが、損傷部以外が頑張って浮腫を減らして浮腫が減弱した構造的な環境になった際にアストロサイトの足突起が血管周囲に張り付くように戻ってアポクリン4が働き出す?

仮説というより単なる思いつき。

だけど、当面はそういった臨床所見を持って判断するしかなさそうな気がします。


現状で何より大切なのはエビデンスとかガイドラインにとらわれることなく患者さんの状況をしっかり観察していくことが大切であるということは間違いなさそうに思います。

急性期から脱した後もアポクリン4の状況や、そもそも血管その物の状況は千差万別でフェノタイプを構築しているものと思いますので、結論的には急性期と同様、詳細な観察が重要だと私が考えているのはいうまでもありません。


毛内研究室のサイトをリンクに貼らせていただきました。

興味のある方はリンク集からどうぞ。


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