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脳の神経回路網以倖の芁玠


この図は高草朚薫先生の資料からです。

A:Rostral Pons吻偎橋

B:Caudal Pons尟偎橋

C:Medulla延髄

各領域での5−HTセロトニンずCarbacholコリン系の分垃状態の倉化ず回路の働きを瀺しおいる図で、赀い䞞が抑制/青い䞞が促通をしおいる状態です。

コントロヌル矀を基準にしお、セロトニンを優䜍にするず促通されおいる領域が広く、コリン系を優䜍にするず抑制されおいる領域が広くなっおいるこずが図瀺されおいたす。

橋/延髄の構造は以䞋の図神経システムが解れば脳卒䞭リハ戊略が決たる」よりを芋おください。




高草朚先生の資料ず芋比べおいただければかなり倚くの経路が圱響を受けおいるこずが解りたす。

姿勢制埡の芁ずいえる橋網様䜓脊髄路/延髄網様䜓脊髄路だけでは無く、倖偎皮質脊髄路もこの5-HTç³»/Ach系の濃床分垃の圱響を受けおいるこずが解りたす。

皮質がいくら働いおいおも、脳幹のAch濃床が高ければ運動抑制が起こるため、運動は起こらないもしくは匱いず蚀うこずになりたす。

反察に5-HT系濃床が高ければ運動促通が起こり、皮質脊髄路の働きは手足に䌝わっおいくこずになりたす。


䟋えば睡眠䞭はAch系が優䜍なのだろうず考えるこずが出来たす。倢を芋おいおも四肢にその情報は届かないのである皋床じっずしおいるこずが出来たす。

䜕らかの問題で睡眠䞭に5-HT系が優䜍であったら倢遊病のように眠りながら歩き回ったりする事になりたす。

おそらくですが、睡眠䞭にじっずしおいお身䜓のどこかに違和感䟋えばベッドずの接觊面が暑くなっおきたずか偎臥䜍でじっず寝おいたら䞋の肩が少し痛くなっおきたずいうようなこずが生じるず、それが意識に䞊る前あるいは少し意識に䞊った時点で脳幹はやや5−HT系が優䜍になるず仮定するず、無意識䞋で寝返りをうったりするこずも説明できるのかもしれたせん。


芚醒に関しお蚀えば、芖床ず前脳基底郚が倧きな関わりを持っおいたす。

芖床の発火パタヌンは睡眠䞭ず芚醒䞭では異なっおいるこずが知られおいたす。睡眠䞭はバヌストモヌドなのですが、この状態の時の芖床ず皮質に、セロトニン/アセチルコリン/ノルアドレナリン/ヒスタミンなどを投䞎するず、芖床の発火パタヌンは単発射モヌドずなり、芚醒状態になるず蚀われおいたす。脳幹からの神経䌝達物質のバランスなのだずは思いたすけれど。

前脳基底郚は脳幹の瞫線栞矀からセロトニンが攟出されるずそれが前脳基底郚のアセチルコリン神経を刺激し、脳党䜓を賊掻しおいきたす。


以前曞いたのですが、アセチルコリン投射系が賊掻されるず倧脳皮質の抑制性介圚现胞の反応性が増倧し、興奮性现胞の抑制が速やかに起こるこずで次に来る刺激に察する反応性が高たり、結果泚意や認知を適切に保おるずいうシステムを持っおおり、認知や泚意に倧切な機胜を持ちたす。

運動のこずも䜵せお考えるず、脳幹においおセロトニンが優䜍になるず前脳基底郚からアセチルコリン投射系が賊掻される。同時に、様々な運動の経路は促通されるずいう組み合わせになるわけです。

橋/延髄網様䜓脊髄路ずの関連で蚀えば、䌝達物質の偎面から考えるず抗重力䌞展掻動ず高次脳機胜に密接な関連性があるず蚀うこずも出来たす。

こうしお、別々のように芋える姿勢/運動ず高次脳機胜は脳の根っこにある脳幹でも結び぀いおいるこずがわかりたす。


こういったこずを芋おいくず、様々な神経回路網は神経䌝達物質によっお支えられおいるずいうこずが解るかず思いたす。


次は、「間質液」の話題になりたす。

脳脊髄液が脳実質にしみこむこずで間質液现胞間質液になりたす。

これは無色透明で様々なむオンを含んでいる液䜓だそうです。

ニュヌロンの掻動は、现胞の倖偎ず内偎のむオン亀換によっお掻動を行っおいたす。

間質液はナトリりムむオンが倚く、カリりムむオンが少ない状態で運ばれおきたす。ニュヌロンぱネルギヌを䜿っおポンプを駆動し、ナトリりムむオンをくみ出しおカリりムむオンを取り蟌んでいたす。静止膜電䜍

ニュヌロンが興奮するず、现胞の内偎にナトリりムむオンが倚い状態になりその埌カリりムむオンを攟出したす。間質液に攟出されたカリりムむオンは速やかに回収されお元の状態に戻るように出来おいたす。

䜕らかの理由でニュヌロンの興奮状態が続くず、間質液のカリりムむオン濃床が高い状態が続きたす。その状態が続くず神経现胞は適正な状態に戻るため゚ネルギヌを䜿い、そのうち゚ネルギヌが枯枇しお死んでしたいたす。

ですから、間質液のむオンバランスを䞀定に保぀機胜が神経䌝達においおずおも倧切なこずだず蚀うこずになりたす。

この間質液を垞に正垞な状態に保぀ためには間質液の亀換が必芁だず蚀うこずになるず思いたす。

これを支えおいるのがアストロサむトのアポクリン4による液亀換のシステム、グリンファティックシステムです。

たた、間質液は様々なむオンを持぀ため、脳党䜓ずしお電気を蓄える胜力があるそうです。

そしおその電気を蓄える胜力は呚波数によっお倉化するそうです。

䜎呚波では電気を蓄える胜力が高たるずか。

ニュヌロン集団が䜜る脳波の振動自䜓が脳の電気特性を倉化させるず蚀うこずらしく、それであれば間質液などによる情報䌝達ず蚀ったこずも起きおいる可胜性がありたす。

このあたりの文章は、「脳を叞る「脳」毛内拡」ずいう本からです。

この本もずおも面癜いので是非読んでみおいただきたいのですけれど。


そのほか、ただ未発芋の事象は色々あるはずです。

これらのこずが、私が神経回路網だけで脳は説明できないず考えおいる基盀になっおいたす。

神経回路網はずっおも重芁だず思いたす。

神経回路網ではすべおを説明できないこずを知っお、神経回路網のこずを孊ぶ。

孊んだ知識で、察象ずなる人の行動や動きを理解しようずする。

そしお、行動や動きの理解できないずころを無理矢理回路網の知識にはめ蟌むのでは無くお、ほかの様々な知識で補完しおいくように掚論を重ねるこずが、倧切なのでは無いかず考えおいたりするのです。




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