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病は気から〜気は病から

いきいきクリニックという病院で、透析中のリハビリテーションのお手伝いをさせていただいています。

透析中のリハビリテーションというと、廃用予防とか筋力維持/強化のプログラムを連想しちゃいますが、私はできるだけ動きやすい姿勢と身体を作るために痛みを軽減させたり、筋の粘弾性を回復させ稼働しやすい状態、姿勢が取りやすいように脊柱の活動を入れる方法、寝ている間にできる協調性のある姿勢と動きのための練習などを行っているのです。

多分、医師を含め、スタッフ達は違和感があるのでは無いかと・・・

(^_^;)

説明をしながら実施させてはいただいているのですが、それでも自由にさせていただいているので、医師やその他の医療スタッフ、事務の方々の懐の深さに感謝しつつ仕事をさせていただいております。

(^^)/


隔週で2日ずつ。月4日のお手伝い。

おおよそ1年が経過し、ちょっとずつ良い変化が起きている方も増えてきました。

一番嬉しいのは、良く外に出歩く人が増えてきていることです。

身体を維持し、身体機能や認知機能をできるだけ健康な状態に保つ為には、歩行はとっても大切です。


しかし、なかなかリハビリテーションが軌道に乗らないかたもおられます。

軌道に乗っていただくためには何をどのようにすれば良いのか試行錯誤を続けているところです。

その中でも、痛みは結構大きな問題なのです。

痛み→臥位での安静→局所圧迫や不動による局所循環障害→結局動くと痛い

といったループに入っちゃっているかたもおられるのですね。

動きながら痛みを取るって方向性が大切だと思うのです。


さて、痛みの訴えが強いかたに対して心因性の要因を考える場合があります。


私は精神とか心というものは脳の情報処理の結果にしか過ぎないと考えていますので、身体と精神(心)を分離させて物事を云うのには若干の抵抗があるのではありますけれど、とはいえ一般的には二元論的に身体と精神を分けて考えている訳で、私にとって真実から離れるような概念ではありますが、理解しやすいのだろうとは思いますので、ここでは少しだけ精神と身体を分離させた表現を用います。


心因性の痛み〜「病は気から」というわけですね。

しかしですね。本来、脳の情報処理はこの二つを別々のシステムとして存在させているわけでは無さそうなのです。


動画は、自律神経系と認知/行動や認知/運動がどのように関わっているのかというものを示したものです。

痛みというのは自律神経系と関わりがあります。

痛みが生じると交感神経優位となって、呼吸や心拍が増加し、発汗、血圧上昇、筋緊張の亢進などの反応が起こり、循環が悪くなって局所の組織が酸欠状態になります。すると発痛物質が放出されて痛みが増強します。筋収縮がおきると乳酸に代表される筋疲労物質がでるわけですが、循環が悪いので、それも局所にとどまりやすく局所の組織のPhを酸性に傾けます。すると、痛みを感知するポリモーダル受容器はさらに痛みを検出しやすい状況となっていくわけです。

悪循環ですね。


自律神経系は、視床下部から脳幹〜脊髄に投射されて全身を調整するメカニズムです。

この視床下部には、帯状皮質や前頭前野、扁桃体からの入力が有って修飾される訳なのです。

一方調整された心臓や内臓の働きや感覚は、弧束核や橋結合腕傍核に投射され、弧束核から視床後内側核に投射される経路と、直接視床下部、視床後内側核後外側腹側核小細胞部?)に投射される経路があります。


内臓器から視床後内側核に投射された情報は、島皮質に送られ内臓感覚として知覚されていくようなのですが、島皮質は前頭前野、前頭帯状皮質に情報を送り、視床下部とつながります。

同時に、島葉の内蔵知覚情報は辺縁皮質、頭頂側頭皮質、感覚運動皮質に送られます。

辺縁皮質に送られた情報は、おそらく、基底核との辺縁系ループによって情動として情報処理され、それ以降の行動の大雑把な方向性を決定していきます。

それらの情報は、感覚運動皮質に送られて、感覚運動情報に変換されていくことになります。

頭頂側頭皮質に送られた情報は身体認知や環境知覚に影響するわけです。


そうやって考えると、身体と精神と言われる概念が非常に密接に関連していることが解りますよね。

気持ちが身体症状として表れる様な状況〜「病は気から」という状態はこうしてつくられるのですが、同時に「気は病から」という表現も可能そうでしょ?

「気は病から」という日本語はないのではありますが、違う表現をするのであれば、

「健全なる精神は健全なる肉体に宿る」

というのもありますね。


どっちもどっちなのではありますけれど。

精神だけの問題と捉えるのも身体だけの問題と捉えるのも、どちらも間違いなのです。


ここら辺の調整が非常に難しいのですね。


私はこういった情報から。行動や動きを変容させる中で痛みを減らしていくという事の大切さを強く感じるのですね。


難しいのではありますけれど。

頑張ろっと。

(^_^)v



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