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執筆者の写真Nagashima Kazuhiro

用語問題雑感

ボバース用語と言われるのが批判されたりすることがあります。

あ、いや、今は批判されていないのかな?どうだろ?

まぁ、批判されていたとして。

用語の批判って結構無意味だと思うんですよね。

特殊な用語をもちいると言うことは、それまでの情報では表現が難しい事柄であるにもかかわらず大切だと思われることを言葉で表現しようとしたときに、特定の言葉に特殊な意味を込めて使う事をせざるを得なかったということだろうと思うのです。

姿勢筋緊張という言葉は、姿勢と関わりのある緊張の変化を大切にしたいから生まれたのだろうし、ハンドリングという言葉は姿勢筋緊張に基づく徒手的な操作方法が重要であると考えているのだろうと思うのです。同様に、プレーシングとかは無意識的な姿勢調節のなかで起こる無意識下の運動を指しているだろう事から、無意識的な活動をも重視しているのであろうと推測できますし、姿勢セットと言う言葉は運動に先立つ構えのような状態が運動をスムーズにするために必用だと考えた結果生まれた言葉なのかも知れないと考えたりします。


そういえばオステオパシーの世界でも特殊な言葉があります。Fasciaなどは日本語に適正な訳語がないと言われています。筋膜と訳されますが、もう少しおおきな概念のようで、原繊維ネットワーク全体を指しているような気がします。違うかも・・・。

二次呼吸と言う言葉は肺による酸素交換システムを指しているようですが、一次呼吸という言葉は原繊維ネットワークの活動によって起こる細胞や細胞外成分の動きによって引き起こされる酸素やエネルギー交換のシステムを指すようです。

これは、Fasciaといわれる組織構造やその動きによる働きを重視して生まれた言葉のような気がします。


くわしくはきちんと研修会や講習会できちんとお話を伺って、それぞれに理解して欲しいのですけれど。

ボバースやオステオパシーに限らず、他の世界でも多分同様に特殊な言葉はあふれているように思います。

認知心理学の中核意識と延長意識という言葉も特殊な気がしますね。本を読んでみると研究者によって少しニュアンスが異なることもありそうに思います。


例えばですが、神経生理学などが理解しにくいのは言葉の問題が大きいように思うのです。

2015年のものですが、神経生理学用語をまとめたサイトがあるのでリンクを張っておきます。

いかがですか?

知らない言葉自体も多いのですが、これは特殊な状況を指す言葉であろうと思われる神経生理学に特有の言葉も数多く見られるようですよね。(もちろん、神経生理学を学んでいる人にはおなじみの言葉なのかも知れませんけれど。)

神経生理学に特有の用語だからといって、ダメだとは思わないのです。

用語が持つ意味を知りたいと思うことはあっても。


そう言った用語へのこだわりを知ろうとすることが、それぞれの学問であったりアプローチの方法論などの立場や考え方を理解するきっかけになったりするのではないかと思ったりします。


個人的な意見ですよ。

(*^_^*)


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