お茶の水女子大で脳科学を研究されておられる毛内拡先生から本が届きました!
「知之者 不如 好之者、好之者 不如 楽之者」と書いてあります。
この知を知るもの、これを好きなものに及ばない。
これを好きなもの、これを楽しむものに及ばない。
と云う意味ですね。
学ぶことを楽しみなさいと云うことなのだと思います。
脳科学者が、「運」について本を執筆されるのは違和感を持たれる人もおられるのかも知れませんね。
”いんすぴゼミ!”で少しお話しをされておられたのですが、最近、MBTI診断というのが流行っているようですね。ちらっと見てみましたが、人の持つ傾向を16種類に分けて診断をするというお話しらしいです。で、自己紹介の時にそういった診断結果をいったりされることもあるとのこと。
(私などは動物占いとか思い出しちゃいますね。(^_^;))
本来は、人の持つ傾向というのは環境に応じて様々な変化をするものです。一定の傾向があったとしても、それはたまたまその時期のその人が取り巻く環境が、そのような環境適応のための反応を示させているにしか過ぎないとは思うのですね。ただ、情報処理上の個性はあるかと思いますが、それは16パターンに分けてしまうことが適切か否かという事も考える必要があるかと思いますよね。
脳の情報処理というのは、基本的にエネルギーを沢山必用としています。現在、科学の発展によって、スマホやその他のデバイスから常になにかしらの情報が流れてくるのですね。脳は変化に対して、すぐに情報を得ようとする傾向がありますから、スマホなどから来る通知の度に、脳はエネルギーを消費してしまうわけです。
その結果、脳が慢性的な疲労を起こしてしまっているのではないかということは推測が可能だと思うのです。
そんな条件下で、こういった短絡的な診断が流行ってしまっているのではないかと。
MBTIだけではなく、ほかにも、星座占いや、血液型占い、その他様々な占いや、場合によっては宗教的なもの、自己啓発的なものも含まれるかも知れませんが、そういったものに頼ってしまい易いという短絡的な情報処理が蔓延してしまっているのではないかと仮説を立てることは出来そうですよね。
まぁ、すると、脳の耐久力や持久力のお話になってくるので、そこは脳神経細胞外成分の働きが重要となってきますし、そのあたりはグリア細胞の働きが関わっているとは思うのですが、一般向けの本ですので、まず、運というのを脳の情報処理から見たらどう理解できるのかと云ったお話し、そして、そういった運が良いと言われるような脳の情報処理を導くためにどういった行動習慣が良いと思われるのかと云ったお話しになってくるのでは無いかと思います。
これから、楽しみながら読みたいと思います!
毛内先生、有難うございました。
<m(__)m>
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