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執筆者の写真Nagashima Kazuhiro

旅と旅行とリハビリテーション

「旅」と「旅行」


”人生は旅である”

昔から言われることですよね。


”人生は旅行である”とはあんまり言わないのですよね。あっても良いと思うのですけれど。


旅と旅行。何が違うのでしょうね。

旅行で思いつく言葉は・・・

修学旅行・卒業旅行・家族旅行・新婚旅行・○○(地域の名前、例えば九州とか北海道とか)旅行・日帰り旅行などなど。

修学旅・卒業旅・家族旅・新婚旅と言うと、なんだかおかしな事になりますよね。九州旅とか日帰り旅などは、なんとなくそんなことを言ってはいけないと言ったような、言語道断な気がしてきます。


何がおかしいのかな?


逆に、旅という言葉で思いつくのは・・・

自分探しの旅・旅人・一人旅なんかですかね。

自分探しの旅行、これはありそうかも。旅行人・・・面白くなさそうな語感ですね。一人旅行は何かしら寂しい感じだけがします。なんかそれぞれに違和感がありますよね。


旅行と旅。どちらも自分の住居(拠点)から離れていくことは同じですが、何か違います。


多分。

旅行とは、期間と目的地がある程度はっきりしている物を指すのでしょうね。

旅は、期間も目的もはっきりしない、あるいは抽象的であったり幅があったりするもののような気がします。


すると、楽しみ方も変わってきますね。

旅行では、行程(移動)も楽しむのでしょうけれど、目的となるものがあるわけですから、そこを楽しむことになりますでしょうか。

では旅は何を楽しむのでしょう?

目的が無い・・・、いえ、目的はあるのです。多分旅をすること自体が目的なのでしょう。旅をすることによって生じる、移動(行程)そのものが目的なのだろうと思うのです。移動によって生じる様々な経験。それが旅の目標なのでは無いかと、そう想うのです。


言い換えると、

旅行は目標があって、その行程があり、それぞれを楽しむというか、経験する。

旅は目標が無いので、本来行程も無いのですが、無いはずの行程そのものを楽しむ・経験する。


人生は旅行である。

そういう人生も良いのかもしれませんね。はっきりした目標があって、その行程も明らかな生き方。


人生は旅である。

そういう人生、生き方があっても良いと思うのです。


リハビリテーションって例えるならどっちでしょうね?

旅行のようなもの。目標を定めてそこに向かって突き進む。

それも正しい姿だとは思います。

だけど、旅のように経験して成長する。それも、ひとつの在り方だと想ったりするのです。


リハビリテーションを旅と旅行に例えるということ自体無理がありそうな気がしますね。

だけど、一人のセラピストとして何を支えたいかということだとすると、こんな命題にもなんだか意味があるような、そんな気がするのです。

日常生活を支えたいのか、人生を支えたいのか。とかね。

私は、「人生」を支えたいと思っているのです。そのための知識や技術が欲しいと願っています。

そういうセラピストがいても良いのでは無いかと思ったりします。


だって、「人生は旅」なのですから。



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