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想像する力

更新日:2023年2月11日


想像力とは、まだ現実には起こっていない(或いは知覚できていない)物事や、未来に起こると考えられる出来事を、頭のなかに思い描く能力です。


以前からの書き込みを見ていただくとおわかりだと思うのですが、人は意志によって決断をして物事の行動を起こしているように見えますが、それは脳の持つバイアスの一つだと考えられています。物事をおこしたことの理屈を、脳があたかも意志によって決定したかのように理屈をつけているだけだと考えられるのです。

では、意志の関与というのは有るのか無いのかという疑問がわいてきますよね。

現在のところ、行動を止めるということは意志の力で可能だと言われています。

行動を止めて違う行動を起こすという事ですね。


多分、この行動を止めるという行為に関わる為には、未来の予測〜想像力が必用とされているのでは無いかと私は考えているのです。


現実には起こっていない事柄に思いをはせるには、経験による記憶や知識が必用とされます。


難しそうな気がしますが、実は動物でもそういった「想像」基づいていると思われる行為の選択をしているように思います。

例えば、犬が飼い主のいないときに悪戯をするというのは、飼い主がいるときに悪戯をすると怒られるという経験を通して、飼い主が見ているときに、今その行動を起こすべきでは無いという情報選択が起きているはずですので、それは「想像」と言われる能力だと推測できます。厳密には違うかも知れません。なんにでも心や意思を持っているように感じてしまうのは人の脳の情報処理でみられる大きなバイアスの一つですからね。


さて、人を人たらしめているのが意志の力だと仮定して、その意志の要素に「想像する力」があるとすれば、動物と異なるのは、その、「想像する力」の多様性(幅)にあるのかも知れません。


先日から話題になっていますが、回転寿司チェーンの悪戯のニュースを皆さん見ておられることと思います。

仮にその悪戯をした本人をAさんとしましょう。

Aさんは、回転寿司チェーンで悪戯をするという行動選択をしました。

実際、商品として価値を失ったのは、数百円のお寿司と、醤油。そして、洗えば済むであろう湯飲み。

本人としては、大きな事をしたという認識では無かったのかも知れません。


だけど、もしかしたら、近くにいる家族は、とっても良いことがあってお祝いにお寿司を食べに来ているのかも知れませんよね。そういった家族がその悪戯を目撃したら、きっとお祝いの楽しい気持ちがそがれて、悲しい気持ちになることでしょう。

回転寿司のスタッフがそれを見たら、せっかくお客さんに喜んでもらう為に作ったお寿司を廃棄しないといけなくなります。それも悲しいですよね。

動画が拡散されましたが、そういった事が起きた際に、これから回転寿司屋さんにみんなでいくことを楽しみにしていた人にどのように思われるでしょうか?

そうして回転寿司屋さんにお客さんが行かなくなったとき、回転寿司屋さんの収入が減ることになります。そこで働いている人の給与はどうなるでしょう?最悪スタッフは解雇されて新しい仕事を探す羽目になるかも知れませんよね。

回転寿司屋さんが潰れれば、もっと困る人が増えることでしょう。

大手のチェーンであれば、株を持っている人もいるかも知れません。動画を拡散されると、株を持っている人が大損して、路頭に迷うことになるかもしれません。そうすれば、最悪一家離散とか、自殺者も出る可能性は否定できないでしょう。


多分、Aさんもここまで想像できれば、あんな悪戯しなかったかも知れないですよね。

もう遅いのではありますけれど。


本来は家で親から教えられたり、小学校や中学校で、色々なことを学び、友達との関係の中で様々なことを経験していくことでそういった事が想像できるようになるのでは無いかと思います。

なにかが足りなかったのでしょうね。


いままで、Aさんという表記をしています。ネット上では名前、在籍している高校、バイト先、住所などが特定されていますよね。

ただ、あれも危険だと思うのです。まず、間違いだった場合、とっても不味いことが起こることが予測できます。以前にそんなケースもあったことを憶えておられるかたも多いのではないでしょうか。

また、ここで書いている文章は、Aさんを糾弾するための話題ではありません。あくまで、想像力という能力についてどう考えているのかと言った事を書きたいだけなのです。



さて、医学とか医療と言われる世界も、想像する力は必用とされます。

それは、経験や学びを通して獲得されるというのは、他の事柄と同様です。まぁ、脳の学習に関わることですので、同じになっちゃいますよね。


学び、経験し、想像(予測)し、今すべきではない事には手を出さない。

そして、すべきことは、経験から基底核ループの中でもっとも効率が高いものが決定されるように自らの脳の情報処理をチューニングしていく。

それを人に伝えるために、意識化して言語化していく。

そういった事が医療の中で必用とされているのでは無いかなぁと思ったりします。



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