top of page

干す動作に見るステップの多様性



「洗濯物を干す」というタスクには本当に様々な脳の機能を使っています。

それに伴って、実に多彩なステップを使用しているのです。

そのステップを実行するために、床に配置(放置?(^_^;))されている物品の位置の視覚的情報をワーキングメモリーに一時保存しておき、自分の身体の位置関係〜空間における自己の配置と自己身体の姿勢など(身体図式)を体性感覚情報などから知覚しつつ、次に行う動作を無意識下に予測し、移動すべき位置や起こすべき姿勢変化、実際の運動出力プログラムを生成し、作業の一行程を追えた瞬間に次の行動を起こす〜これらの多くは、おそらく基底核の働き〜事が情報処理として行われているわけです。

ほかの作業を同時進行させずこの洗濯物を干すだけという視点から云えばシングルタスクですが、このシングルタスクは、様々な動作や知覚/認知に支えられた移動機能とともにある上肢活動であったりするので、そういう視点から云えばマルチタスクです。

つまり、シングルタスク/マルチタスクというのは、どの視点から捉えるかによって変わります。

今回は、このマルチタスクの視点からステップがた際に起きているという事実を動画を見て確認していただきたいなぁと思って動画を撮った次第です。

前方にCPGを利用して移動するだけではなく、その多くはサイドステップであったり、片脚を中心とした回転活動であったり、ものを避けながらのバックステップであったり、ものをまたいだりと、一瞬たりとも同じステップは起こしていません。

本来移動機能にはこの様に脳の多様な情報処理による多彩なステップが必用なのだと思います。


リハビリテーションに於いて歩行機能を評価する際、スピードや距離、安定性などに注目が集まりがちである様な気がしますが、本来はそれだけでは無いのだろうと思います。


これらの多彩な記憶、知覚、認知、ステップ、上肢機能を実現させているのは、ボディシェマ(身体図式)情報と、それと同時に起きている姿勢制御のメカニズムです。

姿勢制御が正常に働いているからこそ、頭部を垂直に保ちつつ,眼球を自由に動かし、外環境から必要な情報を脳の中に取り込み、ものの距離を脳の中に再現して必要な情報をワーキングメモリーに取り込むことが可能となります。それらの情報とボディシェマ情報のなかで、運動出力プログラムが生成され、必要な運動要素を基底核ループの中で決定し、基底核出力で、運動のタイミングを決定していくことが出来るのです。当然脳の内部に取り込まれている外環境情報と本来の外環境には多少のずれが生じている場合もありますが、感覚情報がフィードバックされ、小脳が動きの調整をすることで、運動の精緻さを高めていくように情報をリアルタイムで修正されることになり、こういった課題が遂行できるようになるのです。


あ、ちなみに。男性の衣類より女性の衣類の方が構造が複雑で、より高い視覚認知機能を要します。(^_^;)


ところで、この動画、動作中にどういった情報処理を行っているのだろうかと言った事を考え、ディスカッションすることが出来ないかと思って制作したものです。

無いとは思いますが、もし、学校の授業、或いは何かの研修会で使ってみたいと思われる方が居られたら、連絡を下さい。その際は改めて、下のコメントを省いた動作だけの動画をyotuubeにアップします。

(^^)/








閲覧数:10回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page