大脳基底核の話

更新日:9月30日


大脳基底核のことで以前講習会で一緒だったのOTとディスカッションをしていました。

で、いろいろ調べ直してみたりしていたところ、新しい発見が・・・

解剖学的に解ったこととして、異なる基底核ループの情報が線条体の同一もしくは近い領域に入力されて、基底核ループを構成しているようです。

以前に大脳基底核の資料をアップしたのですが、その際基底核ループを螺旋状に表現していました。あれ、高次運動野から一次運動野のループは旭川医科大の高草木先生が示されていましたがその他のループは示されていませんでした。

あのとき、基底核の特徴から入出力を同じ部位にするループの存在と螺旋状に位置を変えたループの両方があるのでは無いかと考えて、あのような資料を作ったのですが、どうやらそれはそれで正しかったようです。付け加えるなら前頭葉から一次運動野に向かう、或いは後頭葉から頭頂葉に向かうループと同時に逆向きのループも存在している可能性もあると言うことになります。

とりあえずあると仮定して逆向きのループの働きを考えると、エファレンスコピーとしてフィードバックをして、起点が終点を同じループ内で選択されている情報の精度を上げているのかもしれません。

さらに、淡蒼球内節は基底核の出力部位として視床に投射してターゲットシステムのコントロールをしていると理解していたのですが、淡蒼球内節から線条体に対してフィードバックを送っていることにびっくり。黒質網様部も線条体にフィードバックを送っています。

これはいったい何をしているんでしょうね?

線条体の調整?

視床は基底核からの入力を受けると同時に小脳から興奮性の入力があるそうです。そして、視床の正中中心核や束傍核は線条体に投射しているので、視床は線条体に対してポジティブフィードバック、つまりおそらく情報の選択が上手くいったかどうかという情報を得て規定閣内の出力が上手く運動を調節できた場合に、ある情報に対する一定の出力調整パターンを持つ回路を強化するような機能があるのかもしれません。

大脳基底核恐るべし・・・

以前から大脳基底核の機能を考えてみた際に前頭葉と基底核のループは注意機能(持続性、選択性、転導性、分配性、方向性)に関わっているはずだと考えていました。また、高次運動野とのループは行為/行動の順序や選択に関わっていることから、環境や道具に適した運動や手順に関わっているであろう事も推測していたのですが、この論文にはそういった事が既に私が考えているより詳しく書いてありました・

2010年に発表されています。もっと早く読んでおきたかったです。

もっとも2010にこれを読んで理解が出来たかどうかは解らないですけれど・・・


この資料、まだ見ておられないかたは是非読んでみてください。


皮質-基底核ループの解剖と機能的意義を考える


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