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執筆者の写真Nagashima Kazuhiro

基底核の資料で指摘を受けました。

更新日:2021年5月22日

基底核を俯瞰するには解りやすいけど、リハビリでどのように刺激したら良いのかピンとこないとのことでした。


書き忘れていた・・・


というわけで、動画を差し替えてあります。

ハイパー直接路/直接路/間接路での情報処理過程はヒトの動きの中で様々なところで観察することが出来ます。それに沿った介入は必要だとおもいます。

ターゲットシステムの抑制/促通/抑制の組み合わせと、促通される情報以外の情報の広範な抑制は、情動や行為の選択、行動/動作にとってとても大切な基盤を作っていると思うのですが、ヒトはそれをあまり強く用いない方法で運動出力も可能だと思っています。

それは例えば、疲れてもう動けないと感じるときに、どうしても移動して何かをしないといけないという場面とかでは、興奮することで交感神経系を賦活して脳幹の活動性をモノアミン系優位に持ち込めば出力は確保できる可能性があります。

それは一つの方法なのでは無いかと思いますが、おそらく疲労が強く長続きはしないし、脳幹による姿勢調節と四肢の運動のバランスは崩れますので非効率的でバランスの悪いものになるのでは無いかと推測します。

これを一言で言えば、「頑張る」という状態でしょうか。

だから、頑張ることが必要な場面はありますが、頑張り続けるのは非効率的な側面も持ち合わせていると思ったりします。

ついでにドーパミンによる基底核の調整作用をすこし付け加えました。それで、ドーパミン欠乏による無動や寡動の説明を加えてあります。


では差し替えた基底核の資料をご覧になるのであれば下のリンクをクリックしてください。



ところで、アセチルコリンって面白いですね。

神経筋接合部では筋収縮を引き起こす伝達物質として有名ですが、脳幹ではモノアミン系とアセチルコリンの濃度がアセチルコリン優位になると運動出力を抑制する働きになるようですし、注意や認知についても、アセチルコリン投射系が賦活されると大脳皮質の抑制性介在細胞の反応性が増大し、結果興奮性細胞の抑制が速やかに起こることで次に来る刺激に対する反応性が高まり、結果注意や認知が適切に保てるというシステムのようです。

筋肉に対しては収縮を促すのに中枢神経系では基本的には抑制作用を持っているのかもしれないですね。

きっと一概には言えないのかもしれないけれど、ちょっと面白いなと思って。

(だけど、前の職場でいろいろ話をしていたとき、永島先生の面白がっているのは解るけど、あんまり面白さが伝わってこないと指摘されたことがあるのでこの話もその手の話かも。)






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