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執筆者の写真Nagashima Kazuhiro

利き手と非利き手


とあるLINEグループで左片麻痺と右片麻痺では右片麻痺の方が上肢機能の回復が良いとする論文の話が出ていました。

右手が利き手だから良くなるのではないかという推測をしていましたが、その理由がはっきりわかりません。

で、右手と左手の役割の違いは何であろうかとふと思って、自分で動画を撮りました。

ただ、自分の動きですから、自分の推論がバイアスとして運動選択に入っている可能性は有るので、皆さんご自身の動きを見たり、他人の動きを見たり、Youtubeでまったく関連しない動画を見て手の動きを観察して推論を進めると面白いかもしれないです。


で、私の結論的に言えばやはり、

右手の役割は

「左手よりも意識の関与が強い。」

「左手よりも中心視野において使用されることが多い。〜視覚情報からの運動制御が優位」

「行為の遂行に主たる役割を持ちやすい。」

左手の役割は

「右手より無意識的に見える。」

「周辺視野や視野外で使用されることが多い。〜体性感覚からの運動制御が優位」

「行為が行いやすいよう環境を整え続ける。」

「行為の連続性を保つ役割があるように見える。」

と言ったところでしょうか。

まぁ、既に言われていることではありそうですけれど。


私自身は、左脳損傷の方が麻痺手の回復が良いとすれば

1)右脳が主体となっている空間と身体の把握の機能が保たれている事。

2)麻痺が起きた場合、意識的に動かそうとすることが多く、右手の役割としては合致しやすいけれど、左手は無意識下の環境制御に働くため、意識的に無意識下の制御をするという矛盾が生じてしまいやすいと推測できること。

が、右手の機能回復がしやすくて左手の機能回復がしにくい要因であるような気がしています。


いずれにしても右麻痺と左麻痺ではアプローチ戦略を変える必要があるのは間違いなさそうですね。



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