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執筆者の写真Nagashima Kazuhiro

リハビリテーション補完計画


今、うちの事業所を連続してご利用いただいている人がおられます。同業者の方です。

前腕遠位端の骨折で、病院の外来リハビリテーションと併用されてご利用です。その病院の担当のセラピストからのご紹介でした。

ですので、外来リハビリテーションを補完するような形でのご利用ということになります。


なんだかカッコいい表題をたった今思いついてしまいました。

初め、この記事の表題は、「整形内科学」だったのですが、今思いついた「リハビリテーション補完計画」

これから私のことを、”司令”と呼んでいただいても結構です。(^^;

話がそれました。その利用者さんの経過はいいのですね。「セラピースペースながしま」では当ホームページ以外にも、まいぷれを利用しているのですが、そこに毎回口コミに感想をいただいているのです。そこを見ていただければおわかりになるかと思うのですが、可動域の障害はまだあるものの経過は良いのです。


先日、通っておられるリハビリテーション科で、いつもはリハビリテーション医の診察を受けておられるのですが、3ヶ月ぐらいぶりにリハビリテーション科におられる整形医の診察があったそうです。そこで、術後これだけ期間が経過していて、まだ比較的強い可動域制限が残っていることを考えると、癒着を剥離する手術をした方がいいと勧められたとのこと。

やり取りを実際に聞いたわけではないので、どういった意図でお話をされていたのかはよくわかりませんが、ご利用者さんが受け取った印象からお話を進めさせていただきます。


繰り返しますが当事業所をご利用になられてからは経過はいいのです。もちろん、私だけの力ではなくて、その病院の担当OT、ご本人の知識や努力もあってのことではありますけれど。

その経過を知ることなく3ヶ月ぶりにその瞬間だけ見て、手術を勧めようとするところは生粋の整形外科の医者っぽい反応に思います。もしかするとあまりリハビリテーションのことをご理解されておられないのかも知れないですね。お聞きする限りは結構長い間リハビリテーションに関わってきた医師ではあるようですけれど。


経験的に長期的なフォローをしていると癒着剥離術を行っても、多くの場合は問題を抱えてしまいます。術後はよく動くものの、きれいに治る方は一部です。

そもそも、軟部組織の滑走を困難にしてしまうのは原繊維ネットワークの自由な動きが損なわれている状態も当然想定されるのです。それらの原繊維を空気中に曝露し、さらに切り離すようなことをしたら構造的基盤を失うことになります。そこから再び構造的に回復をするのは難しいと思うのです。

あ、人によるとは思いますよ。必要な人には必要なのです。ですが、構造の状況がどうであるのかを検討する必要はあるのだと思うのです。特に、Fasciaは画像所見などでは判断がつかないので、リハビリの経過から慎重に状況を推測する必要があるのだと考えています。

ただ、この辺りは個人的な印象で、私の技術や知識の問題なのかも知れないですが、一方、整形医はほとんど術後しか知らないのに対し、私たちはさまざまな理由で数年にわたるフォローも経験しているわけです。その辺りにも意見の相違が出る理由があるのかも知れません。

どちらがより正しかったのかは経過の中で判断するしかない事柄ではあるのですけれど。


私は以前から、できるだけ非侵襲でアプローチを試みている医師たちがおられるのを知っていました。「日本整形内科学研究会」という団体に所属している整形医の先生方です。日本整形内科学研究会のホームページを見てみるとFasciaの存在をご存知で、そこから治療を考えておられるようです。

島根県の隠岐にも島前病院に白石先生という医師がこの研究会の理事をされておられるということも知っていたので、今ご利用されておられる方に、手術を検討する前に、白石先生に相談してみることを強くお勧めしました。


で、隠岐に受診に行かれることになったのです。


興味ありますよね。

診察の様子であるとか、実際ハイドロリリースとか実施された際にその効果が直後と経過の中でどう変化するのかとか。

・・・興味があるのです・・・(繰り返し)


というわけで、受診に付き添わせていただくことにしました。

お願いして。


隠岐に行ってきます。

٩( ᐛ )و


(決して、仕事にかこつけて隠岐を観光したいとか美味しいお魚が食べたいとかいった邪な気持ちがあるわけでは・・・ん?)



あ、名刺とかパンフも持っていこっと。渡せる雰囲気だったら受け取っていただきたいし。

あ、ゴープロも持っていこっと。動画撮れるなら撮らせていただきたいし。

(^^;





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