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リハビリテーション研修会

執筆者の写真: Nagashima KazuhiroNagashima Kazuhiro


昨日、南草津病院リハビリテーション研修会に参加させていただきました。

とても有意義な研修会でした。

講 師は原 義晴先生(行為と知覚のリハビリテーション Labo・作業療法士)、そして以前いろいろお世話になった土井鋭二郎先生が司会進行をされておられまして、以前からの知り合いも研修に参加されておられたので懐かしい気持ちも有りつつ、お話を聞かせていただくことが出来ました。

麻痺側の感覚入力は麻痺側を含めた姿勢制御プログラムの基盤になると言うことを改めて強く認識させられる研修会でした。

写真で言えば合成人間(彼にもいずれ名前をつけようと思います)くんが左脳損傷による右麻痺だとします。

左上肢の活動を促すと、右脳が働いて半球間抑制によって左脳の活動性が下がりそうに思ったりします。

半球間抑制については必要であれば以前の記事を参照してください。


しかし、右脳は左上肢の運動プログラムと同時に橋網様体にて右体幹の姿勢制御プログラムに関わっています。

また、右脳高次運動野の情報は一部左脳の基底核に出力を送っています。これは左右の手の協調やそれらによる右中枢関節のaAPA'sに関わっている情報となるものと推測できます。

この写真の場合は右前腕による体重支持などの姿勢制御に無意識下で関わっているはずです。

ですので、この写真の際に左上肢が上手に動き物品を操作するという課題を上手にこなすために、右上肢や体幹、或いは下肢も含め無意識下の姿勢制御に関わるプログラムを生成しなければなりません。

となると、右から入力される適正な感覚情報が必要ですので、右前腕や右下肢の状況を確認しつつ右側からの感覚入力による右体幹の制御をセラピストと共に学習していくことは非常に有効な手段となるものと思われます。

また、両側から感覚情報が入力されるため、脳幹網様体への入力も多くなるので脳幹内で抗重力性を保つための適正な伝達物質の比率が実現しやすくなる事も推測できるので、急性期から慢性期まで、一つの視点として持っておくとアプローチに幅が出来る考え方だと言えます。

他にも様々な事を学ばせていただきました。

ZOOMによる研修会はなかなか実技が出来ず講師先生や主催者のスタッフももどかしいところもおありだったのでは無いかと思います。

しかし、具体的なアプローチ法を動画で見せていただくなど非常に刺激になりました。


講師の原先生、司会の土井先生をはじめ、この研修会を企画して下さった、南草津病院のスタッフの皆様、本当にありがとうございました。







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