2023年3月2日。朝は少し冷たい雨が降っていました。今は雨もやんで、少し日の光も降り注いでいます。以前より過ごしやすく、少しだけあたたかな風が吹くような季節となって参りました。
皆様、お変わりなくお過ごしでしょうか?
さて、メタバースという言葉をここ数年よく聞くようになりました。
私のイメージでは、メタバースというのは3D空間のSNS、よく聞くアプリではclustreなどのかんじです。
で、そんなイメージのままですね。
ちょっと調べてみると、コンピューター上で構築された仮想空間のことをメタバースと呼ぶらしいですね。
ちょっと私の持ったイメージとは異なっていました。SNSだけの事ではないのですね。
3D空間の仮想現実(VR)。数年前から、リハビリテーションへの利用がおこなわれはじめているようです。
mediVR KAGURAなどは、その先駆的なものなのかも知れません。
3D空間のVRがどのようなものなのか。
どのようにリハビリテーションに展開されるのか、その可能性はどのようなものなのか。
いったい、脳に対してどのような刺激を与えるのか?
好奇心はつきません。
ということで、手に入れてみました。
PlayStation VR2
却下します❗
あ、失礼しました。何だか、PlayStation VR2が欲しかっただけだろうという声が聞こえたような気がして。
そういった意見はすべて却下させていただきます。
純粋にリハビリテーションにおける仮想現実の可能性に対する仕事上の好奇心です。
本当です。信じて下さい。お願いします。
m(__)m
😏
で、実際何度か使用をしてみました。
私、ゲームなどは比較的良くする方でして、CODというFPSなどは大好きな人です。
同世代の人間でCODをさせたら、結構強い方なのでは無いかとは思います。全プレーヤーの中では、まぁ、結構弱いです。それは仕方がありません。ゲームとはいえ、優れた視覚反応速度を持つ人達、お若い人達に叶わないのは仕方が無いことだと思うのです。
話が蛇行してしまいました。
結構、モニター上の3Dゲームなどはしていて、別にそれでなにかという事は無いのです。
ところが、ですね。
PlayStation VR2では、結構酔うのです。3D酔いです。軽い目眩がする感じです。
それでも、そういった不快感があったとしても、とっても刺激的な空間なんですね。
部屋の中が、森になったり川になったり。
びっくりします。
しゃがんだり、立ったり、のぞき込んだり、近寄ってみたり。
ゲームの中のキャラクターが普通に前に立って話しかけてきたりします。手を伸ばして触れようとしたら、すっと避けられたりなんかして。
本当にびっくりします。
だけど、酔うんですね。3D酔い。
3D酔いというのは、視覚情報と前庭情報に齟齬が生じた場合に出現するものと思われます。
視覚情報がとても優れた仮想空間を作っているので、視覚はそこに適応するのではあります。特に仮想空間を移動するところでは、視覚的には移動をしているにもかかわらず前庭系は移動に予測される加速度などの情報が殆どは行ってこないわけです。
にもかかわらず、視覚的には普通に移動をしているので、酔います。
数回の使用では、全然慣れません。
2〜30分使用すると、「脳が疲れる」という感じを実感できます。
脳のなかでは。感覚を統合する領域の頭頂葉、或いは側頭頭頂連合野というところにおいて、何が現実と呼ばれる概念であるのかといったことを判断する場所はありません。(関わってはいるのですが、判断はそこがしているわけでは無いという風に理解して下さい。)
ですので、脳にとってはその視覚情報は現実なのです。表現が難しいですね。ですが、三半規管は動いていないという情報を脳に伝えています。脳の情報処理が混乱するのは仕方が無いですよね。
これって慣れるのかなぁ・・・
元来、こういった情報処理に問題を抱えておられるかたに、利用すると一体どのようになるのか、今のところ想像できません。
ただ、非常に刺激的な視覚情報ですので、おそらく脳は一生懸命調整して適応しようとするものと思います。そういった意味で、脳の可塑性を促通するような神経細胞外成分の働きは期待できるかも知れません。
取りあえず、第一報という事で。
次があるかどうかは解りませんが。
もしかしたら、リハビリテーションに利用価値が高いところはあるかも知れません。様々な姿勢をとりたくなると言うか、とってしまうところがありますので、無意識下の姿勢変換、探索行動など基底核ループが酷く働くはずですから。
もしかすると、脳の疲れはこういったことによるのかも知れませんね。
では、次の報告を乞うご期待❗
無いかもも知れませんけれど。
あ、そうそう。PlayStation VR2ではclustreは使えませんでした。残念。
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