テーマは「脳卒中患者の寝返りと起き上がりの問題とその対処」coreを効かせつついかにActiveに反応してもらいながら寝返り、起き上がりを誘導するのかということを実技を踏まえて説明されていました。
講義を聞きながら、いろいろ考えさせられました。
患者さんは重力と接触面(BOS)、自己身体の位置に関して混乱されるのですが、その結果色々なところを押しつけてみたり強く何かを引っ張ってみたり。
普段、私たちが寝ているときは接触面とか重力の感じとかは意識することはありません。言ってみれば受動的な注意、自然と感覚を受け入れ適正な姿勢をつくるわけですが、患者さんは受け入れがたい感覚の混乱からおそらく能動的に感覚を取り入れようとし出すのだろうと思ったりします。その活動を安易に見た目を修正しようとすればさらに混乱を強める結果になることは予想できるはずです。
ボバースセラピストが姿勢と姿勢の変換時を大切にするのは、その混乱を極力起こさないようにしながら重力に対して姿勢をどうやって制御したら上手くいくのかを脳に刻むためなんでしょうね。
おかげで起き上がりのバリエーション、いくつか増やすことが出来そうな感じです。
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