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執筆者の写真Nagashima Kazuhiro

テオ・ヤンセン展

更新日:2023年8月28日

島根県立美術館にて、「テオ・ヤンセン展」が行われています。

テオ・ヤンセン。名前を聞いたことが無くても、彼のつくった作品は様々なところで目にする機会がありますので、作品をご存じの方は多いのでは無いでしょうか。


島根県立美術館のホームページより引用しますね。

「海岸で自生し砂を巻き上げて海岸線を守る生命体という発想を基点として生まれた「ストランドビースト(strand:砂浜、beest:生命体)」は、プラスチックチューブで構成され、風力により生物を思わせる歩行をします。」


ね。

何となく見た覚えがある感じでしょう?


この構造、見た感じで、テンセグリティ構造では無いかと思っていたのですね。

ヒトの構造はテンセグリティ構造となっていると言えると思っていますので、テンセグリティ構造には仕事的な興味があったのです。

繰り返しますが、仕事上の好奇心ですよ。仕事。(^^;)


で、本日(2023/07/19)見に行ってきました。

結果的に言えば、弾性のあるプラスチックチューブで構成されていますので、どんなものもテンセグリティ構造と言えなくもないのですが、ちょっと違うイメージのものから、内部に張り巡らされた弾力性のありそうな繊維によって形態を維持しつつ動きを起こすようなもの、いわゆるテンセグリティ構造と言っても良さそうなものまで色々でした。


で、関心はさらに他の方へ・・・

どうやら、この構造物の現在の進化形の姿は、海の波を避け、風の方向や強さに対して自分が倒れてしまわない方向に向きを変え、移動をし続けるように造られているのだそうです。

まるで生物のようですね。

風をエネルギー源として食べて(風によって空気をペットボトルのようなものに圧縮して保存)、それをエネルギーとして風が無いときも動けるようです。

そして、風や海の満ち引きなどで変化する地形に対して自分が動きやすいような位置を捉えて動き続ける。


何だか、生命を感じてしまうのは私独りでしょうか?

もちろんプラスチックチューブで構成されたものですので、生命ではないのです。

しかし、大なり小なり、自然からエネルギーを得て、自ら適応的な行動を選択しているわけですよね。繁殖や進化(変化)には人(テオ・ヤンセン)の力が必用ですが、植物だって、昆虫の力を借りて生命を育むわけです。

そこに差があるのなどと、考え込んでみたりして。

う〜ん。


こういったものに対して生命を感じたり意志を感じたりするのは、脳の持つ基本的なバイアスのひとつだと解っていても考えてしまったりしました。

そんな時間も楽しかったのですけれどね。

(๑>◡<๑)


さて、この「テオ・ヤンセン展」。

実際に自分で動かしたり出来る作品もあります。

そして、先に書きました自ら意思を持つように動く作品が動くところも、説明をお聴きしながら見ることができます。

実際に風で動く構造のプラモデルも売っていて、もうすこしで購入してしまうところでした。

ちょっと近くが見辛くなってきているので、組み立てに苦労しそうな気がして、購入はかろうじて見送らせていただきました。


子供から大人まで結構楽しめますよ。

「テオ・ヤンセン展」は島根県立美術館で、8月28日まで行われています。

興味がおありでしたら、島根県立美術館のホームページで詳細を確認してみてくださいね。





動いている動画も張っておきます。٩( ᐛ )و





これ、エンジンとかモーターとか使ってないんですよ!

凄いですよね。


2023/07/22 追記

知り合いのOTから連絡がありました。

どうやらニュースに私が出ていたようです。

テレビデビュー。(๑>◡<๑)





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