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エビデンスが重要であるというエビデンス

執筆者の写真: Nagashima KazuhiroNagashima Kazuhiro

更新日:2月9日

ちょっと面白い動画を見つけたのです。

(画像にyoutubeのリンクを張っています)


まぁ、これは政治の世界のお話なのですけれど。


リハビリテーション医療においても、似たような所はある様に思ったりするのですね。

例えばですけれど、FIM利得がリハビリテーションの効果判定に使われていたりしますね。

しかしですね。

脳損傷患者の場合、FIMの改善が脳機能の改善を示すものであるというエビデンス(科学的根拠)は私の知るかぎり確り示されていないのです。


脳機能が改善すると、様々な動作はしやすくなりますので、FIMも改善するでしょう。

だから、FIMの改善は脳機能の改善であると云ってよいと考えておられるかたもおられるのかも知れませんね。

ちょっと待ってください。

これはちょっと違います。

FIMの改善は必ずしも脳機能の改善とは言えないのです。


脳機能の改善があればFIMが改善するのであればFIMの改善は脳機能の改善を示すという、その論理でいくと、人は動物で在るという前提が有る場合、動物は人で在るという事も言えてしまいますよね。

明らかに動物は人であると云うことは間違いです。動物にはもっと多くの種類が存在しているわけですから。


A=Bならば、B=Aという証明をするためには、もっと沢山の条件設定が必要になってくる事が解りますよね。

この部分の研究は結構探しても出てこないのです。


他にも、握力とフレイルの関係性等もそう言えそうな気がしますよね。これも、非線形の相関関係に相当するものと思われますので、握力の改善=フレイルの改善とするには論理的に少し無理があるように思います。


他にも色々あるのですが、一つ一つ取り上げていくのは結構面倒くさいのですね。


大切なのは、今存在するエビデンスをきちんと疑うと云うことだと思うのです。


その私の意見はこの動画と一致してますね。


(^^)/


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〒692-0011

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軽1台

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