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以前、「運動脳」という本を紹介しました。
もう15年以上前から、神経科学の中では運動機能が認知機能を高めていくことが知られていたのです。
色々な神経科学者の講義をお聞きする中で、その考え方が論理的に正しいと考えて、病院の中で様々なスタッフにお伝えしていたのですが、なかなかご理解いただけなかった記憶があります。
私の説明も未熟だったのでしょうね。
(^_^;)
そういった事がとっても印象的だった時のお話を以前ブログに書いています。
その時の上司が、「患者さんがベッドに斜めに寝てしまうのは、ベッドの空間をきちんと認知していないからだ」という評価をし、そういった(誤った)知識をリハビリテーション科のスタッフに共有された際に、斜めに寝てしまう様な姿勢−運動機能が認知にひずみをつくっている可能性も在るのだと主張したのですが、その時は却下されました。
今より15ぐらいは若かったので、なぜ理解してくれないのかと腹が立った覚えがありますが、まぁ、その時代は認知が運動や行動を生み出すという理解の方が一般的でしたし、先ほども書いた様に、私の説明が未熟だったのでしょう。
(^_^;
神経科学をきちんと見ていくと、運動と認知は密接に関わっているのです。認知が運動や行動を決定する様な場面もありますが、多彩な運動や行動が認知機能を多彩に育てていくのです。
例えば、認知機能には環境要因があるとされていますが、豊かな環境をつくっても、その中で環境に対して多彩な行動や運動を起こさなければ認知機能は高くはならないでしょう。自由に環境に触れ、操作をして見ることで認知機能は働き、向上していく訳です。
そういった事がまだ一般的では無かったと云うことなのですね。
ですから、一般向けに「運動脳」という本が出版され、それを読んだ時に、やっと、運動と認知の関係性が神経科学的に正しい方向に向かってきていると思って嬉しかったのです。
(*^_^*)
先日、ひろゆきさんが、「運動をきちんとやった人は社会人として能力が高い人が多い」と投稿されたというニュースを見ました。
ひろゆきさんが神経科学的な情報をつかんで居られたのかどうかは解りませんが、観察のみでこういった意見を出されたとすれば、とても良く人を観察されておられるのだろうと思います。
こういう情報が同時期にたくさん出てくるのは、良い傾向です!
ただ、知識が一般的になってきているとは言え、残念ながら医療保険内リハビリテーションにそういった情報が反映されるのはまだ先のことでしょう。
厚労省には、多少は頑張ってほしいものですね❗
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